ドキュメンタリー映画『アメリカ・ワイルド』が、5月21日から東京・109シネマズ二子玉川ほかで公開される。
アメリカの国立公園制度誕生100周年を記念してIMAX 3D版で上映される同作。アメリカの様々な国立公園の壮大な自然の中をプロの登山家たちが徒歩やマウンテンバイクで進んでいく様がIMAXカメラで捉えられているほか、国立公園制度を生んだ人々の思いが映し出される。
作中で旅のガイドを務めるのは、登山家で国立公園大使のコンラッド・アンカー、アンカーの息子で冒険写真家のマックス・ロウ、画家のレイチェル・ポール。オリジナル版でロバート・レッドフォードが務めているナレーターは、日本版では小澤征悦が担当する。メガホンを取ったのは、『ドルフィン』で『アカデミー賞』短編ドキュメンタリー賞にノミネートされたグレッグ・マクギリヴレイ。
■小澤征悦のコメント
僕はサンフランシスコで生まれ、ボストンで育ったのですが、子供の頃はボストンの森の中で“シークレット・ハウス”という小さな小屋を姉と一緒に作って遊んだりした思い出もあり、アメリカの自然の豊かさを体感した子供時代を過ごしました。
大学生の時には車でアメリカ横断の旅をしてグランドキャニオンにも立寄りました。
アメリカ人にとって国立公園とは遊びの場であり、同時に子供の頃から大自然というものを体で感じられる場所だと思います。人間という生き物が生き物として自然の中でどういう位置にいるのかを教えてくれる場所。アメリカは国立公園制度を作って本当の手つかずの自然と生態系を守ってきた。それはものすごく価値のあることだと思います。地球を守るというのは、実は人間を守ること。このままいったら地球が滅びるというけれど地球は滅びない、滅びるのは人間。地球を知ることは人間を知ることです。それを教えてくれるのがこの『アメリカ・ワイルド』のようなネイチャー作品の大事なところだと思います。
大自然に対する尊敬と畏怖の念を少しでも表現できたらと思ってナレーションをやりました。どうやっても勝てない相手なのでそういう大きさみたいなものを少しでも声で伝えたかった。お子様のいらっしゃる方たちにぜひお子様を連れて観に行ってほしいです。