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マツダのウィメン・イン・モータースポーツ活動2年目、海外進出も視野に

2016年04月18日 21:51  AUTOSPORT web

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マツダ・ウィメン・イン・モータースポーツ・プロジェクト
井原慶子がプロジェクトリーダーを務める「マツダ・ウィメン・イン・モータースポーツ・プロジェクト」の2016年活動発表会が先日のモータースポーツジャパンで行われた。

 現在、FIA(国際自動車連盟)とJAF(日本自動車連盟)が提唱している「モータースポーツ界における女性の活躍」を推進していくプロジェクトとして、ウィメン・イン・モータースポーツの活動が世界各地で始まっている。国内ではマツダがいち早く本格的な取り組みを始めている。

 ここ数年、マツダは走る歓びを人生の喜びにかえてもらうことをテーマに、参加型モータースポーツに力を入れており、そのひとつとして積極的に取り組んでいるのが、「マツダ・ウィメン・イン・モータースポーツ・プロジェクト」。WEC(世界耐久選手権)やル・マン24時間の参戦経験を持つ井原がプロジェクトリーダーとして指導にあたり、マツダもトレーニング車両としてロードスター(NC型)と山口県の美祢試験場を提供するなど、全面的にバックアップしている。

 昨年1月から活動がスタートし、2年目となる今年は2期生を募集。約300名の応募の中から5名のドライバー候補生を選出。加えて4名の研究生を選び、これから数回にわたって美祢の試験場で訓練を受けるという。今回モータースポーツジャパンの会場で2期生のドライバー5名と研究生4名がお披露目された。

 このプロジェクトではレース等の経験や年齢制限などは不問。選ばれたメンバーの経歴も多種多彩で、普段は魚屋で働いてる人から、鍼灸師、さらについ最近免許のオートマ限定解除をしたという人も集まっている。非常にユニークではあるがレースに対する志の高いメンバーが集まった。

 井原は「これからは3年間の中期目標を掲げ、できれば私のように世界最高峰のスポーツカー選手権に、彼女たちの誰かが出場してくれればいいと思い、訓練を行っています」と、彼女たちの育成に意欲を見せていた。

 研究生枠はメカニック候補やドライバーのメンタル、栄養学を学んでいくことを主目的にモータースポーツの活動を支えていく。マーケティングやマネージメント面で女性の活躍を支えていくことを学んでもらうのが主目的で、それぞれ研究テーマを持って、年度末のシンポジウムで成果を発表する予定とのこと。

 また昨年から活動している1期生のうち、2名はロードスターのパーティーレースにフル参戦予定。さらに優秀なドライバーにはさらなるステップアップとしてJOY耐、スーパー耐久への参戦チャンスも与えていくとのこと。また、今年は海外へもチャレンジしてもらうべく、アメリカで開催されるMX-5カップに優秀なドライバーを1名送り込むとのことだ。今年も彼女たちの活躍から目が離せない。