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GLIM SPANKY、満員のリキッドルームで新編成&新曲披露 「次はもう少し踊れる広さのところで!」

2016年04月18日 17:11  リアルサウンド

リアルサウンド

『“ワイルド・サイドを行け”ツアー』最終公演の様子(写真=KAMIIISAKA HAJIME)。

 GLIM SPANKYが4月16日、東京・恵比寿LIQUIDROOMにて『“ワイルド・サイドを行け”ツアー』の最終公演を開催した。


 同ツアーは、1月にリリースしたミニアルバム『ワイルド・サイドを行け』を携えて行なっていたもので、オープニングアクトにはplentyが登場。彼らはタイトな演奏と優しい歌声で、初期の楽曲から最新作の収録曲まで織り交ぜたセットリストを披露した。


 続けてステージに上がったGLIM SPANKYは、これまでのサポートメンバーである栗原大(Bass.)、かど しゅんたろう(Dr.)に加え、gomes(Key.)を加えた5人編成でパフォーマンス。序盤は「ワイルド・サイドを行け」、「褒めろよ」、「リアル鬼ごっこ」と疾走感のある楽曲を連続して演奏し、冒頭から満員の会場を盛り上げてみせると、亀本のブルージーなギターソロから「ダミーロックとブルース」がスタート。そこから「夜明けのフォーク」へと続き、早くも5曲でバンドの緩急を見せつけた。


 MCのあとはサビで観客から「Hey Boys! Hey Girls!」と勢いよく声が上がる「BOYS&GIRLS」をパフォーマンス。続く新曲「時代のヒーロー」は、亀本の声をトークボックス風に加工したイントロのコーラスや、<刺激ある将来を 切り開いて変えてやる あとに続けよ>と高らかに歌う詞が印象に残る、開放的なロックチューンだった。


 スタジアム規模のロックバンドが鳴らすような、懐の深いスケールの「NEXT ONE」が終わると、松尾によるカントリー調の歌とギターから、「太陽を目指せ」へ。MCで松尾は「ツアーを回るたびに『もう終わりか』と思う。色んなライブの形があるけど、GLIM SPANKYのライブは基本的に好き勝手楽しんでくれって感じ」と語ると、亀本は「次はもう少し酒を飲んで踊れる広さのところで!」と高らかに宣言。続けて松尾は「今年は何回かワンマンをやる予定だけど、まずは7月9日にキネマ倶楽部で、幻想的なコンセプトライブをやります」と告知し、ファンから大きな歓声を浴びた。


 本編最後はバンドの代表曲「大人になったら」を演奏し、ステージを後にすると、アンコールでは、この日初披露となる新曲「話をしよう」を披露。同曲は、これまでのGLIM SPANKYにないような、リスナーに寄り添い、優しく包み込むサウンドスケープと松尾の歌声が特徴的なものだった。そして最後はバンド初期からの楽曲「Gypsy」で<尖った道の方へ 歩いていくのさ>と歌い上げ、ライブを締めくくった。


 編成も新たに、これまでよりも高いレベルの演奏と歌で、LIQUIDROOMを盛り上げてみせたGLIM SPANKY。亀本の宣言はどのように大きなステージでのライブとなって実現するのか、楽しみに見守りたい。(リアルサウンド編集部)