14日深夜から、熊本県を中心にして発生したマグニチュード7.3の地震被害によって、九州各県が現在、甚大な被害に晒されている。僕の地元は九州。知人も数名被災してしまった。
NHKの報道によると、18日時点までに震度4以上を観測した余震は、既に83回に達している。死傷者も多数に上っており、建造物、交通機関、熊本城を始めとした歴史的な建築物などにもかつてないほどの被害が及んでいる。
そんな中現在、日本赤十字社やNPO法人、企業などが義援金と支援物資を募っている。支援物資、あるいは義捐金の送り先について複数の選択肢が用意されているということになる。
被害を免れた地域にお住まいの方々が「被災地に支援をしたい」という際に参考になるべく筆をとらせてもらった。(文:松本ミゾレ)
救援物資を送る際は市町村に直接申し出ることを推奨
募金や物資の送り先の選択肢が多いということは、裏を返すとどこに送れば一番早く、確実に被災した方々のために役立てられるのか、考えることが必要になってくる。もちろん、実態がしっかりした団体であれば、いずれは確実に被災地に想いが届けられるはずだが、やはり被災した各自治体に支援をするのが、一番有効なように思える。
熊本県が、18日に救援物資の受け入れについてのアナウンスをリリースしている。現在、県がいったん物資を受け取る形で支援したいという申し出を受けているが、「被災者の方々の即時のニーズに対応し、より早くお届けする観点から、市町村に直接お申し出いただくようお勧めしています」と書いている
というわけで、救援物資を送る際は県ではなく市町村に連絡する必要がありそうだ。熊本市では、市内にある「うまかなよかなスタジアム」を救援物資の送り先として指定している。
〒861-8012
熊本市東区平山町2776
「うまかなよかなスタジアム(熊本県民総合運動公園陸上競技場)」
保存食や紙おむつなどを募集中、義援金の受付もスタート
交通事情により配達できない場合もあるので、送る際は配送業者に確認の上、手配するよう案内。スタジアムに直接物資を持ち込む場合は、近くの区役所か避難所に持っていけばいいとのことだ。
市のホームページで紹介されている、現在主に必要とされている物資は以下の通り。出来る限りダンボール一個に一種類で梱包する。また、配送に時間がかかる場合があるので生ものや傷みやすいものは避けよう。
・飲料水
・アルファー米(断水のため炊飯ができない場合がある)
・カップめんなど保存ができる食料品
・ウェットティッシュ
・おしりふき
・生理用品
・紙おむつ(大人用、子ども用)
・トレットペーパー
・粉ミルク
物資の支援はあと数日滞る可能性があるが、県は今回の地震による被災者支援のための義捐金の募集を4月15日からスタートしている。6月30日まで受け付けている。義援金受入口座を以下に明記しておく。
口座名義 熊本地震義援金 熊本県知事 蒲島 郁夫
肥後銀行 県庁支店 普通預金 1639261
熊本銀行 県庁支店 普通預金 3012170
物資の支援、義捐金の寄付。こういうときにこそ必要とされるものを被災地に届けたいという方には、是非参考にしていただきたい。
最後になりましたが、このたびの、熊本県を中心に九州各県において発生した大地震の被災者の方々に、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い事態の収束と、安心して生活できる日々の再来を願っております。
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