トップへ

セントマーチンズが国内初授業、ファッションコミュニケーションのメソッドを伝授

2016年04月18日 15:32  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

授業の様子 Image by: FASHIONSNAP
ロンドンのファッション名門校セントラル・セント・マーチンズ(Central Saint Martins / 以下、セントマーチンズ)が、日本初となる海外授業を都内で開催した。

セントマーチンズが国内初授業の画像を拡大

 プログラムは、日本にバックグラウンドを持ち現在セントマーチンズで教鞭をとるMaria Nishioが講師を務め、「リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)」の山縣良和をゲストに招き、4月16日・17日の2日間に渡り英語と日本語の2ヵ国語で実施。デザインを学ぶ学生やデザイン関連の社会人、その他の業種から13名の受講生が参加し、アイデアのリサーチからポートフォリオの制作、英語での最終プレゼンテーションまで2日で完成させた。プレゼンテーションでは多くの学生が英語での発表に奮闘する中、音楽や質感など、聴覚や視覚などの五感に訴える見せ方を取り入れるなど工夫を凝らしたものも目立った。発表後には講師や他の参加者からデザインの方向性やプレゼンテーションの改良点などのフィードバックを受け、受講生は真剣な眼差しで聞き入った。プログラム受講生の1人は、「今までロジカルに考えることが多くて、自分の感性に頼って物事を組み立てることがあまりなかった。感じたことを言葉で表現するアプローチの仕方を学べた」と感想を述べた。 今回のプログラムは、Nishioが長年温めてきた企画で、セントマーチンズ在学時の同級生で「ここのがっこう」で同じく教える立場にある山縣と数年前に再会し、意気投合。今回の実現に至ったという。同氏は「コミュニケーション面で海外に行くのをためらってしまったり、プレゼンに苦手意識を持っている人もいるかと思うが、色々な感覚を使ってコミュニケーションが出来るということをわかってもらいたかった」とプログラムの趣旨を説明。「セントマーチンズ以外にも違う国でレクチャーしてきたが、2日という短い期間でこれほどまでにプロジェクトに一生懸命に取り組む生徒は日本が初めて。本当に学校にいるみたいな感覚だった」とプログラムを振り返った。また、今回に続きセントマーチンズと「ここのがっこう」合同開催の第2弾も今夏に計画してるという。