新社会人の皆さんは、そろそろ初めての給料を楽しみにしていることだろう。ちなみに今年の初任給の平均額はおよそ20万9000円。しかしこれはあくまで平均であり、驚きの高額をもらう人もいる。
4月17日放送の「アッコにおまかせ!」(TBS)は、「初任給が高い会社ランキング」を紹介。東洋経済オンラインによると、3位のグリーンランドリゾート(熊本県荒尾市)の34万円やGCAサヴィアン(東京都千代田区)の37.5万円をも上回る1位の日本商業開発(大阪市中央区)は、なんと50万円だという。
100倍以上を勝ち抜き選ばれた「社長候補」たち
しかも日本商業開発では住宅手当が月に10万円つくため、入社一年目にして毎月60万円も貰える。高給取りなのは新入社員だけではない。この会社は土地を仕入れて、他社にその土地を貸す地主ビジネス。契約を成立させれば利益から数パーセント給料に上乗せされるため、中には1億円近く稼ぐ社員もいるという。
しかしなぜ初任給がこんなに高額なのか。聞けばこの会社では、新入社員といえども単なる組織の歯車扱いではないようだ。取締役の西岡卓志さんは、高額の初任給を出す理由をこう明かした。
「やはり将来の社長候補として、スーパー初任給を出さないと(優秀な人は)来てくれないと思った。それが発想です」
なんと全員が将来の社長候補。採用された新入社員はたった3人で、100倍以上の倍率を勝ち抜き選び抜かれた優秀な人材たちだ。3人のうち2人が上智大学法学部卒で、残る1人は大阪大学経済学部卒だった。
職人のような「1人前には数十年」という世界ではない
ノートパソコンを前にしてパリッとしたスーツ姿で並ぶ彼らに、初任給の使い道について訊いてみると、全員が「まずは両親に何かしらプレゼントや食事などしたいと考えております」と、まじめに模範解答していた。
皆聡明そうな印象ではあったが、短い紹介だったため特別秀でた点までは分からなかった。しかしこれからライバルとしてしのぎを削る彼らだ。のん気に「たくさん給料もらえた!」などと喜んではいられない。
初年度から即戦力として業績を上げることはもちろん、その上を行く管理能力や優秀さが厳しく求められることだろう。営業の仕事は、製造業の職人のように「1人前になるのに数十年」という世界ではない。若く優秀な人にハードワークしてもらうために、高い報酬を出すことの合理性が十分にあるのだろう。(ライター:okei)
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