FIA世界耐久選手権第1戦シルバーストンでトップチェッカーを受けた7号車アウディR18(マルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ)が失格となった問題について、アウディスポーツはレーススチュワードの裁定に控訴する考えを明らかにした。
予選でポールポジションを獲得したアウディ7号車は、2号車ポルシェ919ハイブリッド(ニール・ジャニ/ロマン・デュマ/マルク・リーブ)との終盤の争いを制し、昨年5月のスパ以来となるトップチェッカーを受けた。
しかし、7号車はレース後の車検でスキッドブロックの厚さが規定を満たしていたにことが判明。レーススチュワードは、チームからスキッドブロック摩耗に対する説明を受けたが、7号車を失格にする裁定を下し、2号車ポルシェが繰り上がり優勝を果たしていた。
当初、チームは控訴しないものとみられていたが、アウディスポーツは裁定に不服であるとし、控訴するとの声明をチームのFacebook上で発表している。
「アウディスポーツ・チーム・ヨーストが走らせる7号車はスキッドブロックの厚さを規定したLMP1ルールブック3.5.6 A3に違反したとの裁定を受けたが、我々はこの裁定に異議を唱え、控訴する」
「この結果、スポーツ仲裁裁判所の裁定を受けるまで決勝レース結果は暫定のものとなる」