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世界ラリークロス第1戦:ソルベルグが3連覇へ向け好スタート。ローブは5位で初戦終える

2016年04月18日 12:51  AUTOSPORT web

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2016年WorldRX開幕戦 優勝したペター・ソルベルグ(シトロエンDS3)
世界ラリークロス選手権(WolrdRX)は17日、ポルトガルで第1戦が行われ、シリーズ3連覇の期待がかかるペター・ソルベルグ(シトロエンDS3)が優勝した。今シーズンからWorldRXにフル参戦するセバスチャン・ローブ(プジョー208)は5位、ケン・ブロック(フォード・フォーカスRS)はマシントラブルによりセミファイナル進出を逃している。 

 予選日の16日には激しい雨が降るウエットコンディションとなったWorldRX開幕戦。一夜明けた決勝日は青空が広がり、全セッションがドライコンディションで争われた。ソルベルグはローンチコントロールシステムにトラブルを抱えながらも、決勝レース進出をかけたセミファイナル2で抜群のスタートを決めてトップチェッカー。決勝の1列目イン側グリッドを獲得した。セミファイナル1はヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロ)が制し、1列目アウト側につけたほか、セミファイナル2で2位を獲得したローブは2列目グリッドを確保している。



 ローンチコントロールを使用できないソルベルグは、決勝レースでもスタートを成功させトップを維持して1コーナーをクリアしていく。2番手にはロビン・ラーソン(アウディA1)、3番手にトーマス・ヘイキネン(アウディS1)と続いていたほか、フロントロウスタートのクリストファーソン、2列目スタートのローブはスタート直後に1コーナー奥に設けられたジョーカーポイントをクリアし、走行義務を消化していく。

 首位を快走するソルベルグは4周目、走行義務を消化するべくジョーカーポイントへ。すでにジョーカーをクリアしているクリストファーソンにポジションを逆転されたかに思われたが、ソルベルグは2コーナーの飛び込みで、クリストファーソンのイン側にマシンをねじ込み、接触しながらオーバーテイク。実質トップの座を死守した。一方、この接触でクリストファーソンはマシンの左フロントを破損。ペースを大きく落とすこととなった。



 ソルベルグは、その後も順調に周回を重ねてトップチェッカー。2016年の開幕戦を制し、シリーズ3連覇へ向けて幸先の良いスタートを切った。2位はラーソン、3位はヘイキネンが獲得している。

「勝利することができて、本当に嬉しい。チームのスタッフは数えきれないほどの時間を費やしてマシンを仕上げてくれた。この勝利は彼らの努力の結果なんだ」とソルベルグ。

「今日はローンチコントロールに不具合があり、手動でのスタートを強いられていた。ファイナルでもローンチコントロールは使えなかったけど、まずまずのスタートだったと思う。昔ながらのやり方が通用して良かったよ」

 一時、3番手までポジションを上げたローブは、レース終盤にクリストファーソンに追突されて失速。5番手で初戦を終えたほか、ブロックはアクセルが戻らないなどのトラブルが相次ぎ、予選18位で敗退している。

 WorldRX第2戦は5月6日~8日、ドイツ・ホッケンハイムで開催される。