2016年F1中国GP決勝で、フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグは15位、セルジオ・ペレスは11位だった。
■サハラ・フォース・インディアF1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=15位
最終的には不満の残るレースになった。スタートから最初の2、3周はすごく良かったんだけどね。シグナルが消えた瞬間、僕はすごいスタートを決めて13番手から5位までジャンプアップし、さらに着々とポジションを上げていた。ところが、セーフティカーが出たことで、そこまでのいい仕事が全部水の泡になった。僕はチェコ(ペレス)と同時にピットに入り、彼の背後で作業を待たされて、大きく順位を落としたんだ。
その後は、集団の乱れた気流の中で走らされ、速いクルマに抜かれたりするなかで、タイヤがダメになってしまった。実際、タイヤのデグラデーションが今日の僕のレースを決めたと言ってもいい。どうやら、僕らはライバルたちと比べてもデグラデーションが大きかったようで、レース後半に順位を下げた理由もそこにある。
ダメ押しでタイムペナルティまで食ったけど、結果から言えば、あれがなくても僕の成績はたいして変わらなかっただろう。
確かにルールには、ピットインのときに極端にスローダウンすべきではないと書いてある。でも、激しいレースをしているなかで、それでアドバンテージを得たかどうかの判断は難しいと思うよ。結局のところ、僕にはポイント圏内まで挽回できるだけの速さがなかった。その問題の解決に取り組んで、今後はもっといいレースをしないといけない。
セルジオ・ペレス 決勝=11位
今日はいろんなことが僕らの思ったようにはならず、セーフティカーのタイミングも僕にとっては最悪だった。
レースのスタートはとてもうまくいって、いい結果が期待できそうに思えた。セーフティーカーが出動した時点では3番手だったんだ。でも、そこでピットに入る以外の選択肢はなくて、集団の後ろの方まで落ちてしまった。
そこからは厳しい戦いを強いられた。まわりのクルマが僕と違うタイヤを履いていたり、後方から速いクルマが追い上げてきたりしたからね。そうしたことの影響で、僕のタイヤはあまり長くは持たなかった。
レース中には面白いバトルも何度かあり、いい戦いを見せられたと思うけど、終盤にはもうポイントフィニッシュの可能性はなくなっていた。戦略もタイヤ選択も間違ってはいなかったと思う。ただ、レースの流れが僕らの方には向いていなかったんだ。とはいえ、今後のレースで盛り返していくには、いろいろな課題を解決していく必要があることも確かだ。