イタリアのモータースポーツ界でひとりステップアップしている笠井崇志が、2016年はイタリアのGTレースであるACIイタリアGTチャンピオンシップに参戦することになった。
笠井は強豪トニーカートのワークスチームに所属し、CIK-FIA世界選手権で優勝を飾った経験ももつ。イタリアではFIA-F4やフェラーリ・ドライバーアカデミーを経験したが、2015年からはハコに転向。ポルシェカレラカップ イタリア(PCCI)に挑戦していた。
そんな笠井だが、2016年に向けてPCCI時代も所属したアントネッリ・モータースポーツと契約し、イタリアGTにランボルギーニ・ウラカン・スーパートロフェオで参戦することになった。
イタリアGTには、GT3カーで争われるスーパーGT3、スーパーGTカップというふたつのクラスがあり、笠井が参加するのはカップカーで争われるスーパーGTカップ。フェラーリやポルシェといった他のカップカーも走るが、ウラカンが多数派だ。各ラウンド2レースが開催され、ドライバー交代もあり。笠井のチームメイトは、同様に期待の若手である18歳のマッテオ・デシデリになる予定だという。
近年イタリアで活動する日本人ドライバーは減っているが、昨年はケイ・コッツォリーノらがランボルギーニのワークスチーム『スクアドラ・コルセ』と契約するなど、新たなルートもできはじめている。アントネッリ・モータースポーツはブランパンGTにも参戦しているチームだけに、笠井の今後の活躍に大いに期待したいところだ。