WTCC世界ツーリングカー選手権第2ラウンドは17日、オープニングレース/メインレースが行われ、オープニングレースはティアゴ・モンテイロ(ホンダ・シビックWTCC)、メインレースはホセ-マリア・ロペス(シトロエンC-エリーゼWTCC)が優勝を飾った。
オープニングレースのスタートでトップを奪ったのは、リバースグリッドの2番手からスタートしたメディ・ベナーニ(シトロエンC-エリーゼWTCC)。1周目、2番手にはモンテイロ、そしてロブ・ハフという2台のホンダ・シビックWTCC勢が続く。4番手にはガブリエレ・タルキーニ(ラーダ・ベスタWTCC)がつけ、シトロエン勢、ボルボ勢はタルキーニに前を塞がれ、なかなか首位とのギャップを詰められない。
レースは中盤に向け、ベナーニを先頭にモンテイロ、ハフという三つ巴となる。終盤、ベナーニはブレーキングで激しくスモークを上げるようになり、9周目、ついにモンテイロが一瞬のスキをつきベナーニをパス! トップに躍り出てそのまま今季初勝利を飾った。ベナーニはハフのプレッシャーはしのぎ切り2位を獲得。ハフが3位、シトロエン勢のプレッシャーをしのいだタルキーニが4位となった。
続くメインレースでは、4番手スタートのロペスが絶妙なスタートを決め、1コーナーまでにポールスタートのイバン・ミューラー(シトロエンC-エリーゼWTCC)に並ぶと、一気にトップに浮上する。ミューラーはさらに2番手スタートのニッキー・キャツバーグ(ラーダ・ベスタWTCC)に接触されながらかわされ3番手に。その背後にはモンテイロ、ハフ、ノルベルト・ミケリスと3台のホンダ・シビックWTCC勢が続いた。
そのなかで、ミューラーは接触の影響があったか後退。さらに、ロペスも振動が発生するようで、3周目にペースがにぶり、キャツバーグが先行。首位争いはキャツバーグ、ロペス、そしてモンテイロを先頭とした3台のシビックによって争われていく。
中盤、モンテイロのアタックにさらされ2番手を脅かされていたロペスだが、終盤に向けて復調。残り2周で、キャツバーグを攻略しはじめる。ファイナルラップに入ろうかというところで、ロペスがキャツバーグをパス。さらにモンテイロもキャツバーグをかわしていく。
ロペスは逆転で今季2勝目をマーク。2位はモンテイロで、このスロバキア戦でポイントを荒稼ぎし、ランキング首位に浮上した。3位はなんとか後続を抑えきったキャツバーグ、4位はファイナルラップでミケリスをかわしたテッド・ビョーク(ボルボS60 WTCC)となったが、レース後リストリクター違反により両レースの結果から除外となっている。