今年もお台場の特設会場で行われた『モータースポーツジャパン フェスティバル インお台場 2016』だが、2日目の17日は強風のため午前10時で中止が決定。初めて悪天候によりイベントがキャンセルされることになった。
非常に発達した低気圧の影響で、17日の朝から会場周辺は強い風が吹き荒れ、都内でも最大瞬間風速20m以上の強風を観測。お昼前には隣接するゆりかもめが全線で運転を見合わせたほか、東京湾アクアラインも一時通行止めになるなど、周辺の交通機関にも影響が出るほどの荒天となった。
モータースポーツジャパン事務局によると、前日の16日の時点から天気予報を確認し強風によるイベントへの影響を警戒していたとのこと。1日目が終了した時点で、特に風の影響を受けやすいC会場で開催していた「レジェンド・オブ・マツダ」は2日目の中止を決定したという。
また2日目も朝6時から会場に事務局スタッフが集まりイベント開催について協議。その結果、すでに強風の影響が出ていたB会場の「ふれあい試乗イベント」も中止が決まった。残るメインのA会場については開場直前まで協議が続けられたが、すでに入り口には開場を楽しみにしていたお客も多数集まっていたこともあり、A会場のみ午前9時にオープン。レーシングカーの同乗走行などは行われたが、しばらくして会場内のテントにも影響が出始めたため、テントの倒壊や看板の飛散等による万一の事故を避けるため、午前10時で全てのイベントを中止することが発表された。
中止決定のアナウンスがされた10時前には、ちょうど会場についたばかりというファンも多く、イベント中止を残念がる声もあったが、特に大きな混乱はなく係員の誘導に従い会場を後に。また朝から会場に集まってくれた来場者のために各ブースでは急きょファンサービスが行われ、トヨタブースではドライバーたちが登場したほか、ホンダブースではドラゴモデューロNSX CONCEPT-GTのエンジン始動デモンストレーションが行われた。
モータースポーツジャパンの運営事務局は「お昼にかけて強風もピークになるという予報も出ており、テントの倒壊・飛散等の危険もでてきたため、お客様の事故を避けることために10時以降のプログラムの中止を決断しました。楽しみにされていた皆様には申し訳ありません。」とコメント。止むを得ない判断となったようだ。
なお、2日目の来場者数も発表され、9時~10時だけで4,279人が来場。2日間トータルでは5万3,274人となった。