ロングビーチで開催されているインディカー・シリーズ第3戦。16日に行われた予選は、エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)が今シーズン2度目のポールポジションを獲得した。佐藤琢磨(AJフォイト)は、Q2まで進出するも予選8番となった。
カリフォルニアのロングビーチ市街地を使用して行われる伝統のロングビーチ・グランプリは、今年で42回目の開催となった。前日のプラクティス走行からチーム・ペンスキー勢が順調な仕上がりを見せ、予選前のP3ではウィル・パワーがトップを奪い、上位4台をペンスキーが独占した。
2グループに分かれて走行が行われるQ1。第1グループは、好調のペンスキーを抑えスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がトップ。佐藤琢磨も6番手に入りQ2へ進出する。第2グループは、パワーがトップタイムをマーク。0.5秒差でアンドレッティ・オートスポートのカルロス・ムニョスが続いた。
Q2ではディクソンがトラックレコードに迫る1分6秒6459でトップ通過。パワー、ファン・パブロ・モントーヤ、サイモン・ペジナウ、トニー・カナーン、そしてカストロネベスがポールポジションを決めるファイアストン・ファスト・シックスに進出を果たす。
ペンスキーvsガナッシの構図となったポール争い。カストロネベスが持つトラックレコードは更新されると期待されていたが、最後のアタックを始めた残り2分というところでパワーがスピン。赤旗中断となり全車は一度ピットレーンへ。パワーは、マシンを壊すことはなかったが赤旗の原因をつくったためタイム剥奪。残り5台が再び最後のタイムアタックへ挑む。その前までタイムを記録していたなかったペジナウが3番手に飛び込んだが、ほかはタイムを大きく更新することはできず、カストロネベスが2戦連続でポールポジションを獲得した。
2番手はディクソン、3番手にペジナウ、4番手にカナーンとなり、ペンスキーvsガナッシのバトルは決勝レースでもアツくなりそうだ。
「非常に満足しているよ。長い週末を一緒に取り組んで、いい感じにいる。チーム・ペンスキーは優位だと言えるよ。最後には3号者がポールを取れたからね」
今回もシボレー勢に苦戦を強いられているホンダ勢。トップは、7番手のジェームズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)。琢磨は8番手から決勝レースに挑む。