ジェンソン・バトンが、F1中国GP予選中に「危険」と感じた出来事について苦言を呈した。
予選Q1セッション中、バトンはピットレーン入口付近にサーキットの作業車両が停車していることに気づき、その事実を無線でピットに伝えた。
「ピットへの入口にクルマが停まっている。コースオフしたら突っ込みそうな場所だ」
この車両は、すぐに移動させられたが、予選終了後にバトンは「僕に言わせれば、あれこそがセッション中に一番危険と感じたことだった」と指摘した。
さらに、あの車両を移動させるまでの間、なぜ赤旗を出さなかったのかと疑問を投げかけるいっぽうで、逆にQ2の終盤にニコ・ヒュルケンベルグのフォース・インディアの左前輪が脱落したときに赤旗が提示されたことは理解しにくいと述べた。
「セッション終盤、フォース・インディアが止まったという理由で赤旗になったのには驚いた。彼はクルマをコース脇へ寄せていたし、近くに彼のマシンを退避させるスペースもあった。だから、赤旗を見てびっくりしたよ。いつもなら赤旗が出るような状況ではないからね」
「だが、ピット入口に停まっていた作業車両のほうは、僕らがモロに突っ込む可能性のある場所だったのに、赤旗は出なかった。そもそも僕が指摘するまで誰も気づかないのがおかしい」
判断に一貫性がなかったと思うかという質問に対し、バトンはこう答えている。
「一貫性がどうとかいう問題じゃない。何が重要で、何が重要ではないかの理解の問題だ」