SBK第4戦オランダのレース1はジョナサン・レイ(カワサキレーシングチーム)が制した。
昨日の雨は上がったものの、気温10度、路面温度12度と厳しい寒さの中でのスーパーポール。2回目のアタックで渾身のアタックをみせたトム・サイクス(カワサキレーシングチーム)が唯一の1分35秒台をたたき出してポールポジションを獲得。2番手の0.633秒差と圧倒的な強さを見せた。
その2番手はシルバン・ギュントーリ(パタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム)。3番手にダビデ・ジュリアーノ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)というフロントロウ。ディフェンディングチャンピオンのレイは2列目4番手。アレックス・ロウズ(パタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム)は最終アタックで転倒。ケガはなかったもののタイムアタックの機会を失って12番手に沈む。
決勝レース1は気温12度、路面温度19度と相変わらず厳しいコンディション。サイクスのリードで始まる。背後にはレイ、チャズ・デイビスがつけ、3台でのトップ争いが開始。後方でギュントーリがマイケル・ファン・デル・マーク(ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)と4位争いを展開。
2周目にレイがトップ浮上。4周目にはデイビスが一気にカワサキ2台をかわしてトップに立つ。この激しい攻防を展開する感にファン・デル・マークが追いつき、4台での争いに発展。その後方ではギュントーリが転倒。がくりと肩を落とす。替わってニッキー・ヘイデン(ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)
ジョルディ・トーレス(アルテアBMWレーシングチーム)がトップ争いに参戦。6周目にはデイビス、サイクス、ファン・デル・マーク、レイ、ヘイデンというオーダーで接近戦が繰り広げられる。
9周目。サイクスが転倒。戦線離脱。これで4台になったトップ争い。接戦のままレース終盤へ。
残り5周を切り、レイとデイビスが交互にトップに立つ。そこにファン・デル・マークが割って入る。
残り3周。ファン・デル・マークがトップ浮上。しかしレイがトップ奪回と激しい攻防。
ラスト2周。ファン・デル・マークが転倒。さらにヘイデンが遅れ出す。レイはさらにペースを上げてデイビスを突き放して優勝。デイビスは2位フィニッシュ。ヘイデンがSBK初表彰台を獲得した。