フェルナンド・アロンソとマクラーレンの間でやり取りされた無線の内容が放送されたことに関し、アロンソがFOMへ不満を表している。
アロンソとチームメイトのジェンソン・バトンはQ3進出をかけて予選を戦っていたが、フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグのマシンからタイヤが脱落。Q2は残り時間2分を切ったところで赤旗中断となった。これにより、アロンソやバトンを含むコース上のマシンは最後のアタックをするチャンスを失い、マクラーレンの2台は12位と13位で予選を終えた。
セッションが中断になったことを無線で知らされたアロンソは、憤慨した様子で唸り声を3回あげて不満を表し、その音声がテレビ中継で放映された。この件について聞かれたアロンソは、自身の無線が意図的に選ばれていると、皮肉な口ぶりで答えた。
「まず言っておきたいのは、僕の無線の内容はこの5年ほどとても平穏だったということだ! それなのに、無線の内容がまるでいつもひどく興味を引くものであるかのように扱われている。放送されなかった部分もたくさん耳にしているから、その部分でFOMが敬意を払ってくれているのはいいけどね...」
アロンソは以前、日本GPでホンダ製エンジンに対し「GP2のようなパフォーマンスだ」と無線で言った部分が放映され、トップニュースになったことがある。上海での予選で心からの不満を表した無線について、アロンソは以下のように話した。
「この1年半はずっとQ1で戦っていて、やっとQ3に行けるマシンになったんだから、そのチャンスを逃すのは当然ながら悔しい。今日の僕らは競争力が発揮できると感じていて、2台がともにQ3進出をかけて戦っていただけに、とても悔しいし残念だ。前向きな部分があるとしたら、昨シーズンはQ2進出だけを目標にしていたけれど、今はQ3に出られなくて腹が立っている。方向性としては間違いなく良くなっている。僕らは毎戦大きく向上していて、それは好ましいことだ」
オーストラリアGPでひどいクラッシュに見舞われた際に肋骨を骨折し、バーレーンGPを欠場したアロンソだが、現在は「痛みはまるでない」と明言している。
「今日は良い気分だった。昨晩は10~11時間と、とてもよく眠れた。ここのところ時差ボケであまりよく眠れずにいたから、今週の最長記録だよ。先月はマシンが恋しかったけれど、昨日やっと何周か走れたことで気持ちがリラックスして、よく眠れた。痛みはまるでなく、すべてが良い調子だ。バンプやコーナーで時々違和感があるものの、マシンに乗れて良い1日になった。今日は鎮痛剤もまったく要らなかったよ」