WTCC世界ツーリングカー選手権第2戦スロバキアリンクは16日、予選とメーカー別タイムアタックの『MAC3』が行われ、予選はイバン・ミューラー(シトロエンC-エリーゼWTCC)がポールポジションを獲得した。
シトロエンのホセ-マリア・ロペス、ホンダのロブ・ハフが制した開幕戦ポールリカールに続き、迎えたスロバキアリンクでの第2戦。15日のテストではガブリエレ・タルキーニ(ラーダ・ベスタWTCC)が、16日のフリープラクティス1ではフレデリック・エクブロム(ボルボS60 WTCC)、フリープラクティス2ではニッキー・キャツバーグ(ラーダ・ベスタWTCC)がトップと、ラーダ、ボルボ勢が好調なタイムをマークしていた。
迎えた予選Q1ではさらに、ヒューゴ・バレンテ(ラーダ)が最速でQ2へ。しかしQ2ではノルベルト・ミケリス(ホンダ・シビックWTCC)が首位、キャツバーグが2番手、ロペスが3番手。ミューラー4番手、ハフが5番手と、Q3進出はホンダ2台、シトロエン2台、ラーダ1台という顔ぶれに変化した。
Q3では、2番目にアタックしたミューラーが2分03秒910をマークするが、このタイムをロペス、キャツバーグ、ミケリスとも上回ることができず、ミューラーがメインレースのポールを決めた。2番手はキャツバーグ、3番手はロペスという結果に。ミケリスのシビックは4番手となった。
続いて行われた、メーカーごとに3台がアタックしマニュファクチャラーポイントを争うMAC3。今回、キャツバーグがパンクチャーに見舞われたため、ラーダはまさかのノータイムとなってしまう。
一方、シトロエンはロペス、ミューラー、メディ・ベナーニがアタックし4分17秒233というタイムをマークする。続いて、前回ハフがスタートに失敗したホンダがハフ、ティアゴ・モンテイロ、ミケリスという3台でアタックしていった。
しかし、なんとホンダのタイムは4分17秒233! シトロエンと0.000秒差でまったくの同タイムとなり、なんと両メーカーが10ポイントずつを獲得する『引き分け』に終わった。「スロバキアのような距離が長い、いろんなコーナーがあるコースでこの結果は刺激的だね」とホンダを率いるアレッサンドロ・マリアーニは語った。