16日に開幕した『モータースポーツジャパン フェスティバル イン お台場 2016』に出展しているZFブースでは、F1やDTMで使用しているクラッチやバンパーなどが展示されている他、様々なコンテンツを用意している。
ZFはドイツに本拠地を置く自動車部品製造企業。主にミッションやクラッチなどパワートレインの部品を製造している。スーパーGTには2014年からスポンサーを務め、各レースで最も活躍したメカニックに贈る「ZFアワード」を主催していることでも知られている。またDTMとの統一車両規則になって以降、ニッサンGT-RとレクサスRC FにZF製のクラッチが採用されている。
今回のモータースポーツジャパンでは、ブース内にZFレースエンジニアリングが手がけたレース用のクラッチやダンパーが展示され、さらに本国ドイツから長年レース用パーツの製造・販売に携わるダニエル・ベッカー氏が来場。展示している各パーツについて詳しく紹介してくれた。
中でも注目を集めたのが、やはり世界最高峰のF1で使用されているクラッチとダンパー。クラッチはDTM(スーパーGT500)のものよりもコンパクトで軽量なデザイン。F1仕様だとカーボン製で重量は1kg。またダンパーも他のカテゴリーで使われているものとは明らかに小さく、重量はわずか200g。こちらに関しては現行ではなく少し前のモデルということだが、フェラーリ、ザウバー、トロロッソらが実際に使用していたものと同型のもの。さらにはフォーミュラEやWRCでフォルクスワーゲンが使用しているダンパーも展示されている。なお、今回展示されているパーツは、どれも手にとって見ることができる他、写真撮影も可能だ。
またブース内では輪投げの体験コーナーも設けられており、小さな子供から大人まで参加可能。的に入れば景品などがもらえる。初日の16日も朝から家族連れを中心に多くのファンがブースを訪れ輪投げに挑戦。またクラッチやダンパーも間近で見られる滅多にないチャンスということで、熱心なファンが興味津々な様子でパーツを手にとっていた。
ZFブースでは17日も開場時間中はパーツ展示を実施する他、1日のうちに何度かベッカー氏のパーツ紹介のコーナーも設けられる。