F1中国GPの予選でパワーユニットにトラブルを抱え、Q1脱落となったルイス・ハミルトン。決勝へ向けて、すべてのコンポーネントを交換し、2基目のパワーユニットで挑むことになる。
メルセデスはMGU-Hに問題があったことを認め、予選で使用していたパワーユニットをファクトリーへと送り、どのコンポーネントを再使用できるか検討するという。
メルセデス・モータースポーツを統括するトト・ウォルフは、ハミルトンが新しいパワーユニットを使うことで「レースに向けて、新たに複雑な状況が加わる」と、語っている。
セットアップを変更してピットレーンからスタートするという選択肢もあるが、ハミルトンは最後尾の22番グリッドから戦うことを考えている。
「そのほうが、1コーナーでオーバーテイクできるチャンスが大きくなる」とウォルフは解説する。
ハミルトン自身は、かなりの逆境にあることを認めながらも、レースに向けて楽観的な展望を持っている。
「ここは、オーバーテイクできるサーキットだ」
「まだ何も終わっちゃいない。表彰台に上がるためには、2台のフェラーリが強敵になるだろうけど、とにかく自分の力を出し尽くして、やってみせるよ」