トップへ

日本ゆかりのWEC参戦ドライバーから熊本へメッセージ「みんなが祈っている」

2016年04月16日 20:11  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

WEC第1戦シルバーストンでの公式ドライバー撮影の後、日本ゆかりのドライバーたちが自発的に集まり、メッセージを送るべく写真撮影に収まった
4月14日の前震、16日の本震、そしていまだに余震が相次いぎ多くの被害が出ている熊本地震。18~19日に大分県日田市のオートポリスで予定されていたスーパーGTテストが中止になるなど、モータースポーツ界への影響も出ているが、現在イギリスのシルバーストンで開催中のWEC世界耐久選手権に参戦するドライバーたちから、熊本、大分へのメッセージが届けられた。

 熊本地震に関するニュースはシルバーストン、そして現在多くの日本人ドライバーが参加しているニュルブルクリンク24時間予選レースにも届いており、心配の声が届いている。モータースポーツ界にとっては、大分県日田市のオートポリスでレースが開催される際、今回強い揺れに見舞われた熊本市内や菊池市、大津町、菊陽町、阿蘇市等は主な宿泊地となっている。日本で走ったことがあるドライバーたちにとって、熊本は馴染み深い土地だ。

 そんななか、熊本、大分に向けて、15日の走行に先立ち行われたWEC公式撮影では、日本人ドライバー、日本にゆかりのあるドライバーたちが集まり、『PRAY FOR JAPAN(日本に祈りを)』と中嶋一貴が持ったメッセージを中心に撮影を行った。また、日本人、日本にゆかりのあるLMP1ドライバーたちがメッセージをよせてくれたのでご紹介しよう。


■中嶋一貴(TOYOTA GAZOO Racing)
「熊本の地震のニュースを聞いて、とても心を痛めていますし、今、僕の思いは被災者の方たちとともにあります。特に、今回の地震では余震が激しくて、現地はとても大変な状況に違いないと思いますが、僕たちも心から応援しています。多くの方々が被災されたと思いますが、気持ちを強く持っていただきたいと思っていますし、できるだけ早く状況が改善されることを願っています」

■ブノワ・トレルイエ(Audi Sport)
「日本は、僕にとって最愛の国だし、今回の地震のニュースを聞いて胸が痛いよ。熊本周辺はとても素晴らしい場所だし、人々もとても温かい。だからなおさら胸が痛いんだ。被災者の方々には、この困難を何とか乗り越えてもらいたいと思っているし、お互いに助け合ってもらいたい。僕の心も皆さんとともにあるし、人々に早く元どおりの生活が戻って来ることを祈っている。今の状況が長引かないことを願っているよ」

■小林可夢偉(TOYOTA GAZOO Racing)
「熊本の皆さんが経験された今回の地震は、とても恐ろしいものだったと思いますし、僕も心を痛めています。被災者の方々が、必要としている支援と助けが得られることを願っていますし、できるだけ早く被害から回復されればと願っています。モータースポーツ界の誰もが、被災者のために祈っています」

■アンドレ・ロッテラー(Audi Sport)
「この悲しい出来事から、できるだけ早く被災者の皆さんが回復してくれるように祈っているよ。日本は地震発生率が高くて、こういうこうが起こり得るというのは分かっているけど、それでも実際に大きな地震が起きるとやっぱり悲しいし、困難だよね。だから被災者の人たちができるだけ早く立ち直るためにも、より多くの支援が得られるよう願っているし、早く元の生活を取り戻してもらいたい。もちろん、亡くなられた方やケガをされた方に対して、心を痛めている。僕らも、毎年熊本周辺にはレースのために出かけているし、思い出も多い場所。だから今年行くときは、被災者の方々のために何かしたいと思っているよ」

■ジェームス・ロシター(BYKOLLES Racing)
「オートポリスでのレースだけでなく、熊本周辺ではいい思い出がたくさんある。景色も素晴らしいところだし、とても好きな場所なんだ。だから地震のニュースを聞いて、心が痛んでいるし、被害に遭われた方々のことを思って祈っている。昨夜(14日)外で過ごさなければならなかった人も多いと聞いているけど、そういう人たちみんなが無事でいてほしい。間違いなく、被災者の人たちはお互いに助け合っていると思うけど、日本でレース活動をしているひとりとして、僕もみんなの無事を祈っている。気持ちを強く持ってもらいたい。来月のスーパーGTのレースが無事に開催されるなら、その時はいつもより早めに熊本に行って、自分たちにできる手助けをしたいと思っているよ」

■ロイック・デュバル(Audi Sport)
「日本は僕が愛する国だから、今回また大きな地震が起きたと聞いて悲しいよ。熊本と言えばオートポリスのすぐ近く。僕はフォーミュラ・ニッポンのタイトルをオートポリスで決めたし、あの周辺は思い出深い場所でもある。日本が地理的に、地震の多い国だっていうことは分かっているけど、それでもニュースを聞いて残念な気持ちになった。できるだけ被害が小さければいいと思っているし、この状況に苦しむ家族が少なければいいなって思っている。何か月も避難生活を送るのが大変だって知っているから。とにかく、被災した人たちのことを思っているし、祈っているし、応援しているよ」

■オリバー・ジャービス(Audi Sport)
「日本の大きな地震のニュースを聞くたびに衝撃を受けるけど、今回の被災地の方々の無事を祈っている。なるべく多くの人が無事に避難できていればいいと思うし、被災した人たちができるだけ早く普通の生活を取り戻せることを願っている。気持ちを強く持って欲しい。僕は、日本でレースをしたことで、日本の人たちがどれだけ強いコミュニティを持っているか、日本の人たちがどれだけ親切か分かっている。だから、とにかく今はお互いに助け合ってもらいたい」