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原宿からアジアへ、台湾の食堂でジェニーファックスが凱旋ショー

2016年04月16日 08:32  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

Jennyfax最新コレクションとデザイナーのジェンファン(中央) Image by: FASHIONSNAP
東京を拠点に活動している「ジェニーファックス(Jennyfax)」が、初めて台湾でファッションショーを開催した。会場となったのは、デザイナーのシュエ・ジェンファン(Shueh Jen-Fang)が生まれ育った街にあるレストラン波麗路(BOLERO)。原宿を中心にファンを増やしているブランドだが、これを機にアジアにマーケットを広げていくという。

台湾の食堂でジェニーファックスが凱旋ショーの画像を拡大

 台湾出身のジェンファンは、パリやベルギーでファッションを学んだ時に坂部三樹郎と出会って以来、日本に活動拠点を移した。「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」のデザインやパターンを手がけ、2012年春夏シーズンに自身のブランド「ジェニーファックス」を発表。小さい頃に見た景色や香りを蘇らせ、パーソナルな思い出が未来を作るという可能性を普通の女の子が踏み出す新しい一歩に変えていくというコンセプトで、これまで東京で新作を発表してきた。台湾ではファッション総合展示会「Taipei IN Style(タイペイ・イン・スタイル)」に参加して展示会形式で新作を発表していたが、遠方からファンが駆けつけてくることもあり「もっとアジアの子に着てもらえたら」という考えから国外では初めてショー形式で発表することを決めたという。
 「Taipei IN Style」の期間中、日本のPR01.との特別企画として初めての台湾開催となった今回のショーの舞台のレストラン波麗路は、ジェンファンが幼少の頃から家族で通っていたという思い出がある店。日本からのゲストや現地のインフルエンサーなど溢れるほどの人が集まった。モデルには現地の女の子を起用し、アーカイブ作品から新作の2016-17年秋冬コレクション、そして現地で制作したという新聞紙のスカートまで思い出深いスタイルを集めた特別編成。1階は通常営業する中、店の前や階段、そして2階フロアを使って、「ジェニーファックス」のセンチメンタルな世界観を現地の空気と混ぜ合わせた。故郷に錦を飾ったジェンファンは、今後についてマレーシアやカンボジアなども視野に入れてアジアの各地でショーを開催していきたいという。