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“政府の陰謀”を描いた70年代娯楽作、『カプリコン・1』『カサンドラ・クロス』ブルーレイ発売へ

2016年04月16日 08:31  リアルサウンド

リアルサウンド

『カサンドラ・クロス』(c)International Cine Productions KG IOP Film GMBH & Co 1976

“政府の陰謀”を描いた70年代の娯楽作『カプリコン・1』と『カサンドラ・クロス』のブルーレイが、7月13日に発売されることが決定した。


参考:映像の魔術師が『グランドフィナーレ』で描く、甘く切ない“老い”の境地


 『カプリコン・1』は、火星に行ったという事実の捏造を命じられた宇宙飛行士たちと、巨大な陰謀に気づいた新聞記者が、真実を公に曝すべく、闇の力から逃れ奮闘する模様を描いたサスペンス・ドラマ。NASAが悪者として描かれているにも関わらず、NASA職員が独断で全面協力。しかし、撮影終盤にNASA上層部に内容が伝わってしまい、協力が一方的に打ち切られ、制作中止の圧力をかけられた作品だ。日本では正月映画として1977年末に公開され、配給収入約8億円を記録。1978年の年間洋画配給収入第8位にランクインした。


 『カサンドラ・クロス』は、秘密裏に培養された強い感染力を持つ細菌を巡り、米陸軍情報部のマッケンジー大佐が、伝染病の拡散と国際的スキャンダルを阻止するため、すべてを闇に葬ろうとする模様を描いたサスペンス・アクション。劇中に登場するスイス連邦鉄道が、陰謀に加担したという設定に激怒し、映画への協力を取りやめたという逸話を持つ。日本では正月映画として1976年末に公開され、配給収入約16億円を記録。1977年の年間洋画配給収入第3位にランクインした。


 2作とも16:9HDマスターにより、国内初ブルーレイ化。特典として、オリジナル予告編とテレビ放送版日本語吹替え音声がそれぞれ収録される。(リアルサウンド編集部)