中国GPを前に多くのF1ドライバーが一堂に集まり、食事会を行ったことがSNSを通じて明らかになった。そのため木曜日の公式記者会見では、ひとしきり食事会についての質問が続いた。
会見には、食事会に参加したバルテリ・ボッタスとニコ・ヒュルケンベルグ、マーカス・エリクソンが出席。まずは彼らに「この食事会は、どんな目的で開かれたのか?」との質問が飛んだ。最近ドライバーたちはグランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)を中心に団結して、F1への意見を公に表明しているからだ。
しかし、ボッタスは「ただのディナー、それだけのことだ」と答えて、「こんなに話題になるとは思っていなかった。いい時間だったよ」と立ち入った話になることを避けた。
さらに「誰が店を選び、代金を支払ったのか?」という質問に対して、エリクソンが「割り勘だったよ! たしかルイス(ハミルトン)がレストランを選んだと思う」と明かした。「とてもカジュアルな雰囲気で、みんなリラックスしていた。レースの週末だから全員そろうのが難しいのはわかっていたけど、結束している姿を見せたかったし、できるだけ多くのドライバーに集まってほしかった」と、エリクソンは語っている。
この公式会見に出席していなかったハミルトンは『ガーディアン』の取材に答え、「ザ・キッチン」というイタリアン・レストランを予約して、「僕が支払うと言ったら、ニコ(ロズベルグ)に却下された。みんなが別々に支払いたいと言って、きかないんだ」と、楽しそうに事情を話した。
食事会にはキミ・ライコネン、ロマン・グロージャン、ケビン・マグヌッセン、ジョリオン・パーマー、リオ・ハリアントをのぞくレースドライバー17人と、ルノーのリザーブドライバー、エステバン・オコンの合計18人が出席。ハミルトンによれば「全員がクレジットカードで支払ったので、18枚の請求書をもらうことになった」という。
会見で「ハミルトンが選んだレストランに満足したか」と聞かれたヒュルケンベルグは「もちろんだよ。たしか2014年の韓国GPでも食事会を開催したと思う。あれ以来、機会があればと思っていて、やっと実現できたんだ。上海では水曜日の夜にみんな来ていることは知っていたからね」と食事会の計画について説明した。
なお、マグヌッセンは欠席の理由を「ルノーのスタッフと一緒にナイトクラブに行ったから、その場にいなかった」と答え、「出席しなかったことを後悔している?」と問われたライコネンは「何も後悔していない。仕事もあったし、ディナーより優先すべきことがあった。僕は台湾にいたんだ」と、いつもどおりの簡潔なコメント。多くのドライバーが集まったため話題を呼んだが、出席していなかったドライバーに「深い理由」があるわけではないようだ。
Dinner with the drivers! #F1 #RacingUnited pic.twitter.com/0QErDyQXi0— Valtteri Bottas (@ValtteriBottas) 2016年4月13日