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不可解なマシン挙動に悩むナッセ、ロシアGPで新品モノコックに交換か

2016年04月15日 15:01  AUTOSPORT web

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2016年第2戦バーレーンGP フェリペ・ナッセ(ザウバー)
ザウバーは、今週末の中国GPでもフェリペ・ナッセの苦戦が続いた場合、次のロシアGPまでに彼のマシンのモノコックを新品と交換することも考えているようだ。

 ナッセは開幕戦のオーストラリアだけでなく、バーレーンでもクルマの不可解な挙動に悩まされた。彼によると、プレシーズンテストで使ったマシン(現在はチームメイトのマーカス・エリクソンのレースカー)ではそのような問題は一切なかったにもかかわらず、メルボルンで彼に与えられたクルマは「まるで別モノ」だったという。

「特にブレーキングしながらエイペックスへ向かうときの動きが違っていて、スピードを落としすぎずにコーナーに入るのが難しい」とナッセは言う。

「バルセロナのテストで乗ったクルマは、そこの動きがとても良かった。コーナリングへ入っていくときもずっとリアに安定感があって、ごく自然に立ち上がりまで持っていくことができたんだ。ところが、オーストラリアでこっちのクルマを使い始めてからは、そのスタビリティがまったくないように感じる」 

 マシンの挙動を正確に比較するために、ザウバーは中国でナッセとエリクソンのクルマを同じセットアップにして走らせてみる予定だ。それでもナッセが抱える問題が解決されない場合は、ロシアGPで彼に3台目の新品シャシーを与えることも検討するという。

「もう1台と比べると、コーナーのすべてのフェイズで挙動がおかしい。『これが問題だ』と指摘できるような、特定の現象ではないんだ。どのコーナーでもしっかりしたサポートがない感じで、狙ったラインにクルマを乗せるのが難しいし、望んだとおりのトラクションも得られない」

「とりあえずできることとしては、2台のセットアップを同じにして走らせてみるのが最良の手だから、ここ(上海)でそのアプローチを試すことになっている。ひとまず、それでどうなるかを確かめるためにね」