南アフリカのキャラミサーキットの開発者であるアンドリュー・ボールドウィンによると、改修後の同サーキットはF1基準の認定を取得間近であるという。
南アフリカは1993年以来F1を開催していないものの、キャラミは再度の招致を目指し、コースをF1基準にするべく改修を進めていた。全長2.81マイル(約4.5km)に再設計されたサーキットは、安全基準を満たすための大幅な改修を完了させている。
ポルシェ南アフリカとキャラミの資産管理者であるボールドウィンは、この件について以下のように語っている。
「F1基準に近いサーキットとなっているが、いくつかの部分で変更が必要になるかもしれない。認定については(FIAのレース・ディレクターである)チャーリー・ホワイティングと協議中だ。彼は昨年ここを訪問している。我々はFIAグレード2取得を目指しており、つまりF1以外のどんなレースも開催できるようになるということだ。F1のテストを行うこともできる」
「ガードレールの改善やデブリ用フェンス、グラベルを含めて安全性は確保した。安全面では基準を満たしたコースになっており、完成した暁にはチャーリーを呼んで話し合いをする可能性もある」
F1開催には巨額の資金が必要となるため、すぐに招致する予定はないとボールドウィンは言う。
「課題はF1を南アフリカに呼ぶために、資金を集めるビジネスモデルだ。現状では無理だが、絶対にないとは言わない。キャラミにF1が戻ってくれば嬉しい」
F1GPを開催するためには何が必要かと聞かれると、ボールドウィンは「政府の支援が必要だ。方法がそれしかないことは、他国ですでに証明されている。政府は我々の取り組みに注目しているが、正式な話し合いがあったとは言えない」と答えた。
キャラミのジェネラルマネージャーを務めるデニス・クロッパーによると、サーキットは主要な開催カテゴリーとして「GTレース、ツーリングカー、WEC」を目指しているという。