トップへ

オートポリスでのスーパーGTタイヤメーカーテストは地震の影響で中止が決定

2016年04月15日 11:01  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2015年は第7戦として開催されたオートポリスでのスーパーGT
4月14日夜、熊本県益城町で震度7を観測する強い地震が発生し、多くの被害が出ているが、4月18~19日に大分県日田市のオートポリスで予定されていたスーパーGTのタイヤメーカーテストが、この地震の影響により中止になったことが分かった。

 4月18~19日のタイヤメーカーテストは、5月21~22日に決勝が予定されている第3戦オートポリスを見据えたもの。GT500クラスが5台、GT300クラスが5台と合計10台が参加予定だった。

 しかし、14日夜の地震の報を受け、テスト主催のミシュランはGTアソシエイション坂東正明代表と協議。現在、避難者が数多く出て炊き出しも行われているなかで、スーパーGT関係者がオートポリスに行き、宿泊や食事をするわけにはいかないこと、九州自動車道が通行止めになっておりマシンや資材が輸送できない等の理由により、15日朝に中止を決定。参加各メーカーも同意見だったという。

 大分県日田市にあるオートポリスだが、GTアソシエイションが現在5月下旬の第3戦に向けた情報収集を行っている。GTAによれば、朝にオートポリスと連絡をとったところ、熊本市内ほど揺れは強くなく、現在のところ施設に被害はないものの、周辺道路に落石による通行止め箇所があるという。

 GTAでは、第3戦に向けて「引き続き情報収集に当たっていく。現在のところ中止や開催決定等の判断はしていない」としている。

 現在まだ被害状況の全貌は明らかになっていないが、震源近くにある熊本空港はドライバーやチーム関係者がオートポリス入りする際に多くが使用するほか、震度6弱の揺れがあった熊本市内、震度5強の揺れだった菊池市、大津町、菊陽町、5弱の阿蘇市は関係者の主な宿泊地となっている。GTドライバーや関係者からも、熊本地震に関する心配の声が多くSNS上に発信されている。