ハースは中国GPでロマン・グロージャンとエステバン・グティエレスの両車に新しいフロントウイングを導入することを決めた。
バーレーンGPプラクティス2回目、グロージャンは縁石に乗り上げた際にフロントウイングにバイブレーションが発生し破損するというトラブルに見舞われた。チームは対策を講じて週末を走り切り、グロージャンは5位でフィニッシュ、連続入賞を成し遂げている。
その後、ハースは新型ウイングを2台分製造し、中国GP金曜プラクティスに間に合わせたことを明らかにした。
チーム代表のギュンター・シュタイナーは、新パーツを導入する際には、必ず2台分揃えるというのがチームのポリシーであると語った。
「ドライバーふたりは平等だ。そのためそう心がけている」とシュタイナー。
「シーズンを終える時、チームがどの位置に来るのか分からないが、これが我々のポリシーだ。こうする方がずっとスムーズに行く。そうでなければ混乱が生じるからね」
「新パーツをひとりにしか与えない場合、突然古いパーツを使っている方のドライバーの方が速かったりすると、新パーツへの確信が持てなくなる」
「そのため、2台に平等に与え、そこから開発していく」
グティエレスは、今季F1にデビューしたばかりのハースが、すぐさま2台分の新パーツを用意できる力があることを喜んでいる。
「すべてを2台分用意できるというのは、プロとしてとても素晴らしいと思う。チーム内で平等な扱いをするのは重要なことだ」