フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、バーレーンGPでエンジントラブルが発生、その結果、中国GPでエンジンを交換しなければならなくなった。しかしフェラーリにはメルセデスと戦えるポテンシャルがあることは確かであり、心配はしていないと語った。
バーレーン決勝で、ベッテルは3番グリッドにつけたが、フォーメイションラップの途中でマシンが白煙を吐き、コース脇でストップ、レースをスタートすることができずに終わった。
その後、フェラーリは「本来起こる可能性が極めて低いいくつかの状況の組み合わせ」によってバルブが破損したことを明らかにした。このトラブルの結果、チームは中国GPでベッテルのICE(エンジン)を交換、2基目を投入することを決めた。
「どんなミスも起こる可能性はある。起こった場合はそれに対処しなければならない」とベッテルは中国GP直前の木曜に語った。
「大きな問題だとは思っていない。何も変わらない。確かに新しいエンジンを積む。でもシーズンは長く、まだたくさんのレースがある」
21戦が行われる今年はドライバーひとりあたりパワーユニットを5基使用でき、パワーユニットを構成する6つのコンポーネントのいずれかが6基目以降に入った場合はグリッドペナルティが科される。19戦だった昨年はペナルティなしに使えるパワーユニットは4基だった。
ベッテルは、今年は昨年より1基余計に使用できるため、第2戦で1基失ったことのダメージは致命的ではないと語った。中国GP以降の19戦で4基というのは昨シーズンと全く同じ状況だからだ。
「今年は去年より2戦増えて、その結果エンジンを1基余計に使える。つまり今の僕らは去年と同じ状況なんだ。だからといって今の段階でエンジンを交換すべきだとは言えないけれど」とベッテルは述べている。
オーストラリアGPではチームメイトのキミ・ライコネンがターボのトラブルでリタイアした。しかしベッテルは深刻には考えていないという。
「理想的なシーズンスタートではない。それは明らかだ。キミはオーストラリアでトラブルに見舞われ、バーレーンでは(僕に)エンジントラブルが起きた。パフォーマンスもまだ目指す状態には至っていない」
「いくつかネガティブな点があるのは確かだ。でも今シーズンに関し、あるいは今後数戦に関して動揺したり不安になったりするような要素は何もない。僕らのチームは強力だということを知っているからね」
「もっともっと改善できることは分かっている。だから自信を感じているし、ポテンシャルがあると強く信じられる」
「すべての要素をひとつにうまくまとめられればうまくいく。近いうちにそれができると思っている」
「今年はメルセデスと本格的に戦える状況になるはずだ」