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ジャニーズWESTはまるで“家族”? 各メンバーの個性からグループの特徴を探る

2016年04月15日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 ジャニーズWESTが4月20日、5枚目のシングル『逆転Winner』をリリースする。シングルとしては、前作『パリピポ』からおよそ9カ月ぶり。バラエティ番組やドラマを中心に、ソロでの活躍も目覚ましい彼ら。これからますますグループへの注目が高まるであろうこのタイミングで、改めてメンバーの個性とグループの特徴を紹介したい。ジャニーズの動向に詳しい芸能ライターの佐藤結衣氏に聞いた。


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 まず、センターを務める重岡大毅はどのような個性の持ち主なのだろうか。


「重岡さんは、ジャニーズの中では一番センターらしくないメンバーかもしれません。トップランナーというよりはムードメーカー的存在で、少年のようにイタズラ好き。また、苦手なダンスの練習は、街灯の下で道路に映る自身の影を使って行っていたという昭和の子どものようなピュアなエピソードを持ち合わせています。そんな飾りっ気のない純粋なところが彼の魅力で、そのピュアさが生み出す彼の演技、特に泣くシーンはぐっときます。また、特徴的な歌声にハマる人も多いです」


 朝ドラ出演で注目され、グループの名を世間に広めた桐山照史とバラエティでの活躍も増えている中間淳太は、シンメトリーを組んで活動してきた。


「真のリーダーといえる桐山さんは、ガキ大将のような存在。場を盛り上げることが得意なお祭り男でありながら、メンバーを本気で注意することができる方。まるでグループのお父さんのよう。中間さんとともに関西ジャニーズJr.を背負い、デビューまで活躍してきました。全体把握力があり、監督やプロデューサーのような視点で動けるメンバーです。一方、中間さんは『育ちの良さ』が売り。これまではお金持ちキャラで笑いをとることが多かったのですが、最近は『ジャニーズなのに運動音痴』というポジションを確立しつつあります。体育会系の桐山さんとは対照的に知的さを兼ね備えているので、キャスターなどにも向きそうです」


 モデル体型のメンバー小瀧望と藤井流星は、長身の二人組として“ツインタワー”と呼ばれ、ファンの間で親しまれている。 


「グループいち花形の小瀧さんは、Sezy Zoneの中島健人さんのようなポジション。Hey! Say! JUMP山田涼介さんに憧れてジャニーズに入ったという王道路線を目指すメンバーで、演技での活躍も視野にキャリアを積んでいます。ただかっこつけるだけではなく、かっこつけることを笑いにできるバランス感覚も。また、E-girls藤井姉妹を家族に持つ藤井さんは、しゅっとした見た目にもかかわらず脱力系でマイペース。基本の立ち位置はイケメンキャラ、求められれば笑いも取れるという点にクレバーさを感じます。ただ、あまり多くを語らないタイプでまだまだ未開拓な部分が多く、今後の彼の個性の出方には注目です」


 彼らのパフォーマンスを牽引するのは、神山智洋と濵田崇裕によるダンスとアクロバッドであるという。


「神山さんといえば、ダンスでしょう。コンサートの振り付けを自分で考えたり、Jr.時代はオーディションのお手本としてダンスを披露したこともあるそう。日々ダンススキルを磨き、メンバーからも尊敬されています。桐山さんがメンタルでひっぱるお父さんとすれば、神山さんは細やかなケアができるお母さん。ファッションにも関心があり、高い感性を持っています。また、濵田さんは求められていることを正確に察知できる安定のオチ担当。身体能力を生かした凄技アクロバットを披露したと思えば、顔芸で笑いもとれる。スタイルの良さ、顔立ちがいわゆるジャニーズらしくなく、新たな層にも幅広く受け入れられる可能性を秘めています。グループ内では『彼なしにジャニーズWESTを語れない』という存在感を持ち、メンバーからもファンからも愛されています。まさに一家の長男といったところでしょうか」


 3rdシングル「ズンドコパラダイス」では、メンバーがひとつの家族に扮したMVを披露していたが、彼らはまさにひとつの家族のよう。関西ジャニーズ特有のノリの良さと、家族のような団結力を発揮して今後ますますお茶の間で活躍していくのではないだろうか。まずは、その足がかりともなる『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)での活躍をしかと見届けたい。(竹上尋子)