マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、バーレーンGPの時と異なり、今は体が100パーセントの状態に戻っていると語った。しかし実際にマシンに乗ってみるまでは分からない部分もあるとも認めている。FIAはアロンソに中国GPへの暫定的な出場許可を出したが、FP1の後で再度検査を行って、その後のことを決める予定だ。
オーストラリアGPで大クラッシュを喫したアロンソは、肋骨を骨折、気胸の症状が表れたため、FIAからバーレーンGPに出場することが許可されなかった。
中国GPを前にした14日、再度FIAのメディカルチェックが行われた結果、復帰に関する規則を厳密に満たしている状況ではないとFIAは考えたものの、スチュワードはFIAメディカルデリゲートや中国GPのチーフ・メディカル・オフィサーのアドバイスを受け、アロンソの主治医の意見を参考にした上で審査、その結果、アロンソのFP1出場を認め、週末すべてに参加できるかどうかはFP1直後の検査で決定するという結論を下した。
メディカルチェックを終え、FIAの発表を待っている段階でアロンソは会見を行い、今の段階で体調は100パーセントだと語った。
「調子はいい。問題ないと感じている。バーレーンでは気持ちの上では100パーセント、レースに出る準備ができていても、体にはかなり痛みがあった。肋骨が折れた状態で、その痛みを管理できるのかどうか、試してみるという態勢だった」
「でもその後、状況はかなりよくなり、今は気持ちの上では120パーセントで、身体的には100パーセントの状態だ。この数日は痛みもない」
「この2週間、通常の形でトレーニングをしてきた。ランニング、自転車、ゴルフ、テニスなど、さまざまなスポーツをやった。だから今回のレースに関しては(前回とは)かなり状況が違う。前回よりさらに準備ができているし、体調が整っている」
「この2週間はよく眠れた。オーストラリア後の10日間は横向きでしか寝られなくてあまりリラックスできなかった。バーレーンから今までの間に大きく改善した。今は調子がいい」
一方でアロンソは、実際に走ってみて、自分の調子を確かめたいという慎重な発言も行っている。
「ゴーサインが出たとしても、明日マシンに乗って自分が100パーセントじゃないと感じるかもしれない。Gフォースを受ける特殊な状況でいろいろなことが起こるからだ。だから(100パーセントではないと感じたら)レースをしないと自分で判断する。最優先すべきなのはポイントを獲得することであり、100パーセントの状態でレースに出ることだからだ」とアロンソが述べたとSky Sportsが伝えた。
「僕の体が完全な状態でないがためにレースの途中でリタイアしなければならないとしたらどうだろう? それはチームに対してフェアじゃない。だから(自分の体調が完璧ではない場合には)僕自身がまずそれを認める。それに100パーセントの確信がなければ彼らはゴーサインは出さないだろう」
「今は、明日許可が下りて、マシンに乗れると確信している。自分は100パーセントの状態だと感じるからだ」