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是枝裕和最新作『海よりもまだ深く』、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品

2016年04月14日 22:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)2016 『海よりもまだ深く』製作委員会

 是枝裕和監督最新作『海よりもまだ深く』が、第69回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に正式出品されることが発表された。


参考:阿部寛、真木よう子らが物思いにふける 是枝監督最新作『海よりもまだ深く』ポスター公開へ


 『海よりもまだ深く』は、夢見た未来と少し違う今を生きる、とある家族の絆を描いた物語。妻に逃げられた自称作家のダメ男・良多(阿部寛)が、ある台風の夜、祖母・淑子(樹木希林)の家で元妻・響子(真木よう子)と息子・真悟に再会し、一夜かぎりの家族の時間を過ごしていく模様を描く。


 是枝監督作品のカンヌ国際映画祭への出品は、コンペティション部門での『DISTANCE/ディスタンス』(01)をはじめ、柳楽優弥が映画祭史上最年少の最優秀男優賞を受賞した『誰も知らない』(04)、ある視点部門での『空気人形』(09)、審査員賞を受賞した『そして父になる』(13)、『海街diary』(15)に続き本作で6作品目。「ある視点」部門に出品するのは、『空気人形』以来7年ぶり2度目のことで、カンヌ国際映画祭への出品は『そして父になる』『海街diary』と3作品連続を記録している。


 また、浅野忠信主演の日仏合作映画『淵に立つ』も、同じく「ある視点」部門の正式招待作品に決定している。


【是枝裕和監督&キャスト コメント】


■是枝裕和監督 コメント


昨年に続いて又、カンヌで自作のワールドプレミアを行えるというのは本当に嬉しい限りです。今回は「ある視点」部門ということですが、この作品にとって最もふさわしい場所を与えて頂いたと思っています。『海よりもまだ深く』というローカル色豊かな、小さな小さな元家族の物語が、カンヌの観客のみなさんにどんなふうに受け止めてもらえるのか? 僕自身今から楽しみにしています。


■阿部寛 コメント


この「海よりもまだ深く」の中で、僕は夢見た人生と違う生き方をしている売れない作家を演じていますが、いつかカンヌ国際映画祭で上映される映画に出演できたら、と願っていた僕自身の夢は、是枝監督はじめ素晴らしいスタッフ、キャストの方々との出会いによってこのように叶い、今は信じられないくらい嬉しいです。できましたら僕もカンヌで観客の皆さんと一緒に上映を楽しみたいと思っています。


■真木よう子 コメント


再び是枝監督の作品に呼んでいただき、その作品がまたカンヌで上映されると聞いてとても嬉しく思います!団地を舞台に家族の日常を描いたこの物語は、私がとても大好きな作品です。世界の方々に観ていただけるのを今から楽しみにしています。


■樹木希林 コメント


カンヌ、ある視点、いいなあ。団地の話、世界のバイヤーが買うかなあ。とにかく出席届に○。
(リアルサウンド編集部)