4月9日、いよいよ2016年のSUPER GTが岡山国際サーキットで開幕した。激戦のGT300クラスに挑むExcellence Porsche Team KTRは、日本で初めて導入されたニューポルシェ911GT3 Rを1月に富士スピードウェイでシェイクダウンされた後、2回の公式テストに参加。手ごたえを感じ、準備を万端に整え開幕戦に臨んだ。迎えた9日の予選日は初夏を思わせるような暖かさ。Excellence Porsche Team KTRは、午前9時からの公式練習で予選に向けたセットアップを行っていった。しかし、直前で性能調整が変更された部分もあり、公式練習では35周をこなし1分27秒955というタイムをマークするも、17番手という位置と首位とのタイム差に、不安がチームをよぎった。
Naoya Yamano A Driver レース前半グリップダウンがありましたが、我々のタイヤではロングランを試していなかったこともあり、テスト不足が出てしまったと思います。その後はハードなタイヤを履き、重い状態で走り続け、タイヤの様子を探りながら戦いました。課題もかなり見えてきましたし、次の富士に向けてはテストの結果も踏まえつつ、決勝レースを重視してよりいいレースをしたいと思います。
Jorg Bergmeister B Driver 予選ではセットアップにも苦しみ、納得できない結果になってしまいました。決勝では少しでも改善できるように努力して臨みましたが、タイヤに苦労してしまいましたね。スタートでは横に並んでいたマシンからわずかに前に出てしまったミスもありました。次戦に向けて改善していきたいと思います。今よりもひどい状態はないので、上がっていくだけです。次戦もプッシュします。
Tadashi Fujita Team Principal 今回のレースは、反省すべき点が多すぎるレースだったような気がします。そのポイントを今後、ひとつひとつ詰めていかなければいけません。もちろん次のレースである第2戦富士では、今回の反省点を踏まえてしっかりと上位を狙っていかなければいけませんし、そのための体制を組んできたつもりです。次戦もぜひ応援よろしくお願い致します。
Toshiaki Takeda Team Director 新しい911GT3R、そして体制で臨んだレースでしたが、スタッフは一生懸命がんばってくれました。最終的に自分がありえない周回数のミスをしてしまいました。二度と同じミスはしないようにしなければいけません。ヨルグのペナルティにはじまり、その後はドライバーもがんばってポジションを上げていてくれたのですが......。次戦はこの借りを返します。