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サインツJr.「レッドブルは中低速でメルセデスよりも速い」

2016年04月13日 12:31  AUTOSPORT web

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2016年F1第2戦バーレーンGP ダニエル・リカルド
レッドブルのRB12は、中速から低速コーナーではメルセデスW07よりも速いと、トロロッソのカルロス・サインツJr.が話している。

 レッドブルは、今シーズンのライバルをトロロッソとしていたが、ダニエル・リカルドが2戦に渡って4位を獲得しており、これまでのところはトロロッソを上回っている。リカルドのペースに驚きはないかとの質問に、サインツJr.は以下のように答えた。

「レッドブルのマシンが驚くべきものであることを、リカルドが証明している。レッドブルと戦うことについては何度も質問を受けてきた。もちろん彼らと戦いたいが、レッドブルはグリッド上で、最高のマシンのなかのひとつだ。今年のエンジンも悪くはないようだ。ストレートでは僕らと同程度の速さなので、これからのレースでは間違いなく手強いライバルになってくる」

「僕らはリカルドのGPSなど、すべてのデータが見られる。中速、低速コーナーを見てみると、彼らはメルセデスとほぼ同じ速さを持っている。だから彼らとのバトルはとても難しい。レベルが非常に高いんだ。予算の面でも、僕らと比較するとまるで違う惑星で違う競技をやっているようなものだ。少なくともバーレーンのようなサーキットでは、彼らに気を取られすぎないほうが良いと思う。僕らに合った特性のサーキットでは、フォース・インディアやウイリアムズに離されないといいね」


 レッドブルのリカルドは、ライバルと比べてブレーキングが得意であり、バーレーンでは特にそれが顕著だったと考えている。
「ストレートでは少し負けたものの、ブレーキングゾーンが大きかったため、そこでタイムを稼ぐことができた。ブレーキングが得意なマシンなんだ。特に(バーレーンの)予選では、その部分に自信があった。セクター1は大部分がストレートだったことを考えると、それなりに競争力を発揮できたと思う。つまり、ブレーキングから多くを得ていたということだ」とリカルドは語っている。

 一方、サインツJr.はトロロッソが2015年のパワーユニットをフェラーリ製へと変更したことは「正しい動きと方向性」であると信じている。
「僕らの最大の懸念だった信頼性はとても高いから、現状では悪い決定ではなかったと思っている。フェラーリのスタッフはうまくチームに溶け込んで、僕らのために働いてくれている。その仕事ぶりは素晴らしく、僕らも嬉しく思っている。僕らがストレート最速ではないことは分かっているけれど、それはドラッグやダウンフォースの選択しだいだ。自分たちのマシンがコーナーでとても良い走りをすることは知っている。正しいやり方ができていると願っているし、そう信じている」