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共通の話題がなくても会話が盛り上がる方法

2016年04月13日 00:02  オズモール

オズモール

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この春、職場に新入社員が入ってきたという人も少なくないはず。後輩や部下として面倒を見るためには、会話で相手の心をほぐして、打ち解けた気持ちを持ってもらいたいところ。

「『私の故郷は●●県ですが、あなたはどちらですか?』というように、自分の情報を先に開示した上で相手に質問をすると、心を開いて話してもらえます」と、働く女性にアドバイスする書籍を数々執筆してきた有川真由美さん。

自分の話ばかりをせずに、相手がしゃべりたくなるような問いかけを続けることがコツなのだそう。例えば、相手が好きなことや得意なことについての話題などを振ると、会話が続きやすい。

「関係が浅い場合には相手の好みはわからないと思いますが、故郷や住んでいる場所の話なら尋ねても差し障りがないでしょう。そこから、その土地の食べものについて、最近の好物について…と、連想ゲームのように話題を少しずつ広げていきましょう」(同)

また、「会話はキャッチボール」というけれど、有川さんによると、「あいづちはどんな相手でも必ずキャッチできて返球しやすいボール」なのだとか。そこで、投げ続けているうちに相手の話を引き出せるようにもなる「あいづち」のコツを2つ教えてもらった。

◆(1)基本のあいづちは“相手の目を見て同意”

基本は、相手の目を見ながら「そうですね」や「確かに」といったあいづちで同意を示すこと。こうすると「この人は自分に好感を持ってくれている」と相手に感じさせることができ、気持ちよく話せる雰囲気をつくり出すことができる。また、相手の言葉に含まれるキーワードを繰り返すことで、お互いの気持ちを引き寄せ合うことができる。

「例えば、『この間、●●に行ったの』などと相手が近況について話しているときには、『あら、●●に行ったのね』などと、答えましょう。大きめにリアクションをすると、会話に抑揚やテンポ感も生まれます」(同)


◆(2)“展開のあいづち”と“共感のあいづち”で話を具体的に掘り下げる

会話のつかみ部分でテンポよくキャッチボールができたら、すかさず、「それから?」や「それってなに?」などと、相手の話を掘り下げる質問を投げかけて。このとき、同じように感じるときは“共感のあいづち”を忘れずに取り入れて。

「相手が夢中になって自分の話をしているときは、その話が終わったタイミングで、『わかります』や『それはよかったですね』など、笑顔で賛同を示しましょう。あなたの反応に相手はポジティブな印象を受けて、仕事でのコミュニケーションもとりやすくなります」(同)

職場にまだうまく話せていない新入社員がいるなら、さっそくこの方法でコミュニケーションをとってみて。




有川真由美
作家・写真家。化粧品会社事務、塾講師、科学館コンパニオン、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリーカメラマン、新聞社広告局編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性のアドバイザー的な存在として書籍や雑誌などに執筆。46か国を旅し、旅エッセイも手がける。著書は『「働く女(ひと)」の77のルール』『いつも仕事がうまくいく女の41のリスト』(以上、PHP研究所)ほか多数。