書店員の投票で選出される文学賞『全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2016年本屋大賞』の受賞作品が発表された。
大賞に輝いたのは、宮下奈都の『羊と鋼の森』。『第154回直木三十五賞』候補にも選出された同作は、ピアノの調律に魅せられた青年が成長する姿を描いた長編小説だ。また、翻訳小説部門の大賞にはガブリエル・ゼヴィン著、小尾芙佐訳の『書店主フィクリーのものがたり』が選出されている。
今年で13回目を迎えた本屋大賞では、1次投票に全国435書店から552人の投票があり、2次投票では276書店から331人の投票があったとのこと。2次投票ではノミネート作品をすべて読んだ上で、ベスト3を推薦理由と共に投票する方式がとられた。今後は全国の各書店で同賞のフェアが実施される予定だ。
■宮下奈都のコメント
2016年の本屋大賞に選んでいただきまして、どうもありがとうございました。
この作品は、私にとっても大切な、大好きな物語です。
たくさんの方に読んでいただけたら幸せです。これからも、好きな物語を書いていこうと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。