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フォルクスワーゲン、2017年型ポロR WRCのイラストイメージ公開

2016年04月12日 17:01  AUTOSPORT web

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フォルクスワーゲンが公開した2017年型ポロR WRCのイラストイメージ
世界ラリー選手権(WRC)に参戦するフォルクスワーゲンは、2017年に投入する新型ポロR WRCのイラストイメージを公開した。来季WRCに参戦するチームのなかで、正式なマシンデザインを公開したのはフォルクスワーゲンが初めてとなる。 

 シリーズ3連覇を達成し、今季も開幕3戦で勝利を挙げるなど、WRCで圧倒的な強さを誇るフォルクスワーゲン。チームは17年に導入される新車両規定に合わせた新型ポロRの開発を進めており、昨年8月には現行型ポロRに17年規定パーツを取り付けた改良型マシンのテストを実施している。

 新レギュレーションでは、マシンの横幅が50%拡大され、リアウイングも大型化され、フロントスポイラーも幅広なものとなり、よりアグレッシブな外観となる。また、車重は現行の1200kgから1175kgへ削減され、エンジン出力も向上。センターディファレンシャルの使用解禁も伴って、走りもより速く、より迫力あるものになるとされている。

 フォルクスワーゲン・モータースポーツ代表のヨースト・カピートは「2017年規定には、あらゆる技術革新が盛りこまれている」とのコメントを発表した。

「新しいWRカーには、チームがこれまで培った経験がすべて詰め込まれている。新型ポロR WRCの開発には全力を注いでいて、マシンの安全性を損なわずに、よりダイナミックなものに進化していると確信しているよ」

「来年の開幕戦までに重要なことは、可能な限り準備を整えることだ。そうすることができれば、過去2シーズンを再現することができるだろう」

 ライバルチームのシトロエンは、先週フランス・パリ近郊のサトリで新型C3 WRCのシェイクダウンを実施しており、チーム代表のイブ・マトンは間もなくグラベル路面でのテストも実施するとしている。