高倉健のドキュメンタリー映画『健さん』の製作が発表された。
2014年に逝去した高倉健の俳優としてのあり方に焦点を当てた同作。作中では、リドリー・スコット監督の『ブラック・レイン』で高倉と共演したマイケル・ダグラスが当時の高倉との思い出や撮影秘話を明かすほか、高倉の主演作『君よ憤怒の河を渉れ』の原作の再映画化となる『追捕 MANHUNT』で監督を務めるジョン・ウーが大ファンだという高倉への想いを語っている。
また『ブラック・レイン』で撮影監督を務めたヤン・デ・ボンや、高倉が出演したハリウッド映画『ザ・ヤクザ』の脚本に参加したポール・シュレイダーらもインタビューに登場。さらに高倉の40年来の付き人であった西村泰治がプライートにまつわる様々なエピソードを明かし、西村の息子の結婚式に高倉が出席して祝辞を述べる様子なども捉えられている。
メガホンを取るのは写真家としても活動する日比遊一。映画の完成は今春を予定しており、年内に公開される。
■日比遊一監督のコメント
高倉健さんという一人の人間の在り方は、どんなに時代が変わっても日本人として忘れてはならない矜持そのものだと思います。健さんファンに観ていただきたいのはもちろん、「健さん」を知らない若い世代の人たちにとっても「映画俳優、高倉健」との忘れられない出会いになることを、心から願っております。