展示されるのは、大型の衣装箪笥とベイリー・スコットデザインの椅子2脚など、計6点のヴィンテージ家具。花や風景などアーカイブのプリントや模様を、拡大または抽象化してコンテンポラリーなデザインモチーフに作り直し、木材表面に切り抜いたレザーをはめ込んだり、ドローイングによって表現した。多用される鯉のモチーフは、クリエイティブ・ディレクターのジョナサン・ウィリアム・アンダーソン(Jonathan William Anderson)が香港で出逢ったという何百年も前に日本で制作された木製屏風のデザインをアレンジしたもので、これまでのコレクションでもセットに使用された。
同プロジェクトでは、一つひとつのレザーピースをモザイクのような絵の中に完璧にはめ込むため、職人の高度な技術や精度、ディテールへのこだわりが求められる。今後、これらの技術を施したクラッチバッグなどの販売も予定されている。