オンワードホールディングスが4月11日、イタリアの子会社オンワードラグジュアリーグループを通じて、フランスのラグジュアリーレザーグッズブランド「モロー・パリ(MOREAU PARIS)」を展開するメゾン モロー社の経営権を取得したことを発表した。4月末には、オンワードグローバルファッションが運営するVIA BUS STOP青山店1階にショップを出店する。
モロー・パリは19世紀初頭にパリで誕生したバッグ・旅行用トランクの老舗ブランド。20世紀に入りブランドを一時休止したが、2011年にメゾン モロー社が再生を手がけ、現在ではパリのフォーブルサントノレ・エリアに直営ブティックを構えるほか、欧州をはじめ、ロシア、中東、北米、日本を含むアジアの有力専門店で展開している。
オンワードグループは1970代から欧州を基軸にしたグローバル戦略を推進してきたが、消費者行動が変化するなか、服飾雑貨カテゴリーの拡充を最重要課題に掲げており、その一環として本M&Aを実施したという。今後はモロー・パリを世界で販路拡大することを目指し、欧州ではジョセフ社が展開するパリやロンドンの主要店舗で今秋から販売を開始すると共に、来年以降に直営店の出店を検討。国内では既存の取扱店に加え、VIA BUS STOP青山店で商品を展開する。