MotoGP第3戦アメリカGP、MotoGPクラスは、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で決勝レースを行い、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温25度、路面温度32度のドライコンディションで争われた。ポールポジションスタートのマルケスはスタートからレースをリード、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ・チーム)、バレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ・MotoGP)、ホルヘ・ロレンソ(モビスター・ヤマハ・MotoGP)が続く。
3周目の2コーナーでロッシがスリップダウン。そのままリタイアとなる。マルケスは順調に後続との差を開きながら周回を重ね、ロレンソが5周目に2番手に浮上する。
7周目の1コーナーではアクシデントが発生。追い上げていたダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ・チーム)が、1コーナー進入でマシンを振られて転倒、転倒したマシンが先行していたドビジオーゾを直撃し、ドビジオーゾも転倒してしまう。ペドロサは再スタートできたものの、ドビジオーゾはその場でリタイア、2戦連続で他のライダーの転倒の巻き添えとなる不運に見舞われた。
その後、マルケスはロレンソとの差を周回ごとに開きながら独走。一度もトップを譲ることなく、前戦に続いて連勝、アメリカGPでは4連勝をポール・トゥ・ウインで達成した。2位にロレンソが続き、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ・チーム)が3位と今シーズン初入賞を表彰台で飾った。
4位争いは中盤からマーベリック・ビニャーレス(チーム・スズキ・エクスター)とアレイシ・エスパロガロ(チーム・スズキ・エクスター)のチームメイト同士の争いとなる。先行していたエスパルガロに対して、追い上げてきたビニャーレスは11周目に前に出ると、少しずつリードを広げて、4位でゴール。表彰台には届かなかったものの、MotoGPクラスベストフィニッシュを達成。エスパロガロが5位に続いた。
6位にスコット・レディング(オクト・プラマック・ヤクニック)、7位にポル・エスパロガロ(モンスター・ヤマハ・テック3)、8位にミケーレ・ピロ(オクト・プラマック・ヤクニック)、9位にエクトル・バルベラ(アビンティアレーシング)、10位にステファン・ブラドル(アプリリアレーシング・チーム・グレシーニ)が入賞。
アルバロ・バウティスタ(アプリリアレーシング・チーム・グレシーニ)が11位、ユージン・ラバティ(アスパー・チーム・MotoGP)が12位、ティト・ラバット(エストレージャ・ガルシア・0.0・マ-ク・VDS)が13位、ヨニー・エルナンデス(アスパー・チーム・MotoGP)が14位に入賞し、序盤に転倒を喫したもののすぐに再スタートを切ったロリス・バズ(アビンティアレーシング)は15位でチェッカーを受け、ポイントを獲得。
8周目の11コーナーでほぼ同じタイミングでそれぞれ単独転倒を喫したカル・クロッチロウ(LCRホンダ)と、ブラドリー・スミス(モンスター・ヤマハ・テック3)は、再スタートを切って完走したが、クロッチロウが16位、スミスが17位に終わった。ジャック・ミラー(エストレージャ・ガルシア・0.0・マ-ク・VDS)はフリー走行1回目の転倒で負ったケガが原因でレースを欠場した。