スーパーGT第1戦岡山の決勝でGT500クラスの優勝を果たしたMOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリと松田次生が、決勝の戦いを振り返った。
●GT500クラス優勝:MOTUL AUTECH GT-R
ロニー・クインタレッリ
「(優勝は)まだ実感できていないです。3週間前の合同テストの時はすごく調子が悪かったですからね。とにかく開幕戦で優勝できましたが、個人的には開幕戦の優勝は初めてだったし、スーパーGTの岡山で優勝するのも初めてなので、本当にうれしいです」
「僕は昨日の朝のフリー走行から最初を走ってきましたが、はじめから『今回は全然違う』、とにかく(タイヤの)グリップがクルマのバランスを含めて良くて、合同テストとは全然レベルが違ったし、いつも通りのクルマのパフォーマンスだったので、もしかしたらいけるんじゃないかと思っていました。その後も、路面が良くなると僕らのタイヤがさらに機能してくれました。予選は3番手で、みんなからは『悔しいんじゃないの?』と言われましたが、個人的にはすごくうれしかったし、ものすごく大事なことでした。例えば、あそこで4番手や5番手だったら今日は優勝できなかったと思います。予選Q1では次生選手の素晴らしい走りがあったし、Q2の3位のおかげで今日のレースの展開に持ち込めました。僕の好きな走りができたし、タイヤもマネージメントできたので後半はプッシュ、プッシュできましたね。気持ちの良い、いいスティントでした」
松田次生
「ロニー選手と同じで、岡山と富士のテストでは、まあ見ている皆さんも『1号車、大丈夫か?』と思われたと思いますが、ミシュランからはコンディションが違うからという言葉をもらっていました。それでも、やはりブリヂストンとレクサスと、ホンダ勢は速いと感じていたので、そういう不安を感じたまま開幕戦を迎えました」
「でも、フリー走行から、本当にメカニックやミシュランのみんなが頑張ってくれたので、すごくフィーリングも良かったです。予選Q1も突破できて、レースもロニー選手のオーバーテイクがあったり。まあ展開的には去年の最終戦のように、また平川(亮)選手とやり合うんだろうなと思いましたが、最終的には20秒近く(差を)広げることができました。まあ、テレビには映らないだろうなと思いましたが(笑)、どれだけギャップを作れるかを持って走りました。そういう葛藤がないとテンションも下がってしまうので(笑)、最終的には2位との差をどこまで広げることができるか一生懸命走りました。チームやタイヤメーカーに感謝です」
「実はこの1勝は立川(祐路)さんと本山(哲)さんの記録を抜いて、単独で勝利数の1位になることができました。また抜かれたり、並ばれたりするかもしれませんが、こうやってスーパーGTでまたひとつ記録を作れたことは僕にとってはすごくプラスになります。今後3連覇に向けては、GTはここで勝つと、けっこういろいろ辛いと言われていますが、そういう苦しい部分を乗り越えられたら、3連覇の道にいけると思います。なにか、去年とは違って僕たちはいけそうな雰囲気があるので、ウエイトは重いですが、次戦以降もがんばっていきたいと思います」