スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションの坂東正明代表は、4月10日に行われたGTA定例記者会見の場で、今後の海外展開についての質問に対し、2017年の1~2月に、中国・広州でヨーロッパで開催されているブランパンGTシリーズとの交流レースが計画されていることを明らかにした。
今季30台が年間エントリーしているGT300クラスは、オリジナル車両であるJAF-GT、そして販売されている市販車ベースのFIA-GT3という二本立てとなっている。GT3車両は現在ヨーロッパのブランパンGTシリーズはもちろん各国のGTレース、さらにアメリカ、アジアと幅広く活用されており、スーパーGTでも多くのチームが日欧各メーカーのGT3カーを使って参戦している。
そんなGT3カーを使ったレースのなかで、プロドライバーが乗り込み熾烈な競争が展開されているレースと言えば、GT300とブランパンGTのプロクラスが頭に浮かぶが、そのふたつの参戦車両が戦う夢のようなレースが計画されているという。
坂東代表によれば、計画されているのは2017年の1~2月。ちょうど両シリーズともオフにあたる。場所は「広州の飛行場」ということで、常設のサーキットではないのも興味深いところ。その舞台で、GT300とブランパンGTから10台ずつほどが参戦し、対決するレースを中国側が企画。SROとGTAとの間で協議中だという。
GT300に参戦するGT3カーの活用としては、今年12月にマレーシアのセパン・サーキットで開催されるメルデカ・ミレニアムにGT300チームが参加する協力がSROとGTAの間で結ばれている。ロジスティクスや、マルチメイクで争われているGT300車両のタイヤ等、問題すべき解決は多いかもしれないが、ファンとしてはGT300チームが世界で戦うシーンをぜひとも見てみたいところだ。