スーパーGT第1戦は10日、岡山国際サーキットで30分間のフリー走行が行われ、GT300クラスは前日から好調ぶりを発揮しているLEON CVSTOS AMG-GTがトップタイムをマークした。ポールシッターのVivaC 86 MCは12番手につけている
いよいよ2016年シーズン初戦の決勝日を迎えたスーパーGT。前日と同様、サーキット上空には雲が広がっているが、陽は差しておらず、肌寒さを感じる気候のなか、決勝前最後のセッションがスタートした。
セッション開始と同時に、GT300はピットロード出口に近いB-MAX NDDP GT-Rを先頭にコースイン。各チームとも決勝のロングランを想定したメニューをこなしていく。しかしスタートから9分後、GT500クラスのARTA NSX CONCEPT-GTがダブルヘアピンのひとつめでスピン。コース上にストップしてしまったため、今大会初の赤旗が掲示された。ARTA NSXはダメージを負っておらず、FROの助けを借りてすぐさまコースへ復帰。赤旗中断から約3分後にはセッションが再開された。
セッション残り10分を切ったタイミングで、ピットアウト直後のマッハ車検 MC86が1コーナー先で体勢を崩してスピン。イン側のウォールにヒットし、マシン右フロントを破損し、マシンがコース上にはみ出る形で止まったため、セッション2度目のセッション中断となった。また、セッション終了間際の赤旗だったこともあり、走行時間が5分間延長されている。
GT300はセッション序盤はHitotsuyama Audi R8 LMSが1分28秒345のタイムでトップにつけていたが、セッション開始15分が経過したタイミングでSUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人が1分28秒113で逆転。このままセッション終了かと思われたが、チェッカー直前に予選2番手につけるLEON CVSTOS AMG-GTの蒲生尚弥が、ひとり27秒台に突入する1分27秒982を記録して、セッショントップを奪ってみせた。3番手タイムはグッドスマイル 初音ミク AMG、4番手にはGAINER TANAX AMG GT3となっている。
前日の予選で驚異的なアタックをみせたVivaC 86は土屋武士、松井孝允の両名とも1分29秒台前半のタイムを刻んでいるほか、予選3番手のStudie BMW M6は1分28秒台前半から後半のペースとなった。また、これまで出走していなかったTeam TAISAN SARDのAUDI R8 LMSが今季初走行。密山祥吾が15番手タイムを記録している。
スーパーGT第1戦岡山の決勝レースは14時40分にスタートする。