2016年のスーパーGT開幕戦、岡山ラウンドの決勝日フリー走行が10日(日)午前9時から30分間にわたって行われ、途中に赤旗中断が2度も発生する波乱のセッションの中、DENSO KOBELCO SARD RC Fがトップタイムを記録した。
決勝日を迎えた岡山国際サーキット。昨日より少し肌寒く感じるコンディションとなったが、スーパーGT開幕を待ちわびていたファンが多数来場するなど、セッションの開始前から多くのファンが各スタンドを埋め尽くした。
セッションの走り出しから好調なペースを披露したのはニッサン勢。MOTUL AUTECH GT-R、カルソニックIMPUL GT-R、S Road CRAFTSPORTS GT-Rの3台が交互にトップタイムを塗り替え、序盤から1分22秒台のペースで走行していった。その他のマシンも順調に周回を重ねていたが、開始7分のところでARTA NSX CONCEPT-GTの野尻智紀がダブルヘアピンの一つ目でスピンを喫しコース上に停車。安全確保のため赤旗が出されセッションは中断となった。マシンは特にダメージもなく、野尻は自走でピットへ。セッションは9時11分から再開され、各マシンが再びコースインを果たした。
セッションが終盤になるにつれ、各車が続々とタイムを更新する。残り10分のところでMOTUL GT-Rの松田次生が1分22秒056をマークすると、ZENT CERUMO RC Fの石浦宏明が1分22秒039でトップに浮上した。しかし、その直後にマッハ車検86MCの山下潤一郎が1コーナー出口でクラッシュ。山下は無事だったが、マシンはフロント部分が大きく壊れコース上にストップしてしまい、このセッション2度目の中断を余儀なくされた。
マシン回収に時間を要したため当初の終了時刻である9時30分にセッションは再開。5分間の走行ののち、9時35分にチェッカーフラッグが振られた。終わってみれば、最終ラップでタイム更新を果たしたレクサス勢が上位を占める結果となり、DENSO RC Fのヘイキ・コバライネンが1分21秒771をマークしトップ。2番手にWAKO’S 4CR RC Fが続いた。3番手にはS Road GT-R、4番手にカルソニック GT-Rが僅差で続いている。決勝レースもレクサス勢の独走にはならなさそうなフリー走行での走りだった。
予選で苦戦を強いられたホンダ勢は、ドラゴ モデューロNSX CONCEPT-GTが1分22秒671で9番手につけ陣営の最上位につけている。
注目の開幕戦岡山、決勝レースは14時40分に82周のバトルが幕を開ける。