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鈴木亜久里「明日はひとつでもポジションをあげたい」

2016年04月09日 22:51  AUTOSPORT web

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ARTA NSX CONCEPT-GT
第1戦 岡山 予選レポート (GT500)
午前のバランスの悪さ改善するもQ2には及ばず

 今年で3年目になるARTA NSX CONCEPT-GTのドライバーは昨年に引き続き松浦孝亮と野尻智紀の組み合わせに、エンジニアに星学文(ほし さとふみ)を迎えての新体制でのスタートとなった。
 また、NSX CONCEPT-GTは、昨年まで搭載していたハイブリッドを下ろす事になり、その分重量が減ることで、どの程度パフォーマンスが変わるのか注目される。
 ここ岡山国際サーキットで3月に公式テストが行われた時は気温が低かったが、開幕戦は天候も良く暖かいコンディションで走行が始まった。
 公式テストのデータを元に松浦はセッティングを進めていったが、今までに無いバランスの悪さに、松浦は車のどこかが破損しているのではないかと感じるほどだったようだ。思い通りにセットが進まず午前のセッションを終えた。
 Q1は野尻智紀。予選が始まる前に再度セッティングの見直しを行いQ1が始まった。野尻はセッション半ばまでピットで待機し、コースイン。前の車に詰まってしまったので、間隔を空けながらタイヤを暖めタイムアタックに入っていった。
 インターバルのミーティングで選択したセッティングの方向性は間違っていなかったようで、車のバランスは午前より改善されたようだ。野尻は徐々にペースを上げて4周目にアタックを開始。大きなミスも無くアタックを終えたが、Q2に進出をする事は出来ず12位で予選を終えた。


鈴木亜久里監督のコメント
「午前はどうしようも無く不調だったけど、皆が上手く車を仕上げてくれて車のバランスはだいぶ向上したと思う。ポジションは悪いけど、今の状況の中でチームは最善を尽くしてくれたと思う。明日はひとつでもポジションを上げられるようにセットを進めて、戦略で前に行きたいね」

星学文エンジニアのコメント
「午前中のセットアップは思い通りに進まないところがありましたが、お昼のインターバルに見直して予選用のバランスは午前中に比べ改善されたと思いますが、もう一歩足りなかったという印象です。ドライバーとミーティングして明日のセットを見直したいと思います」

松浦孝亮選手のコメント
「午前のセッションで車に不具合が生じたので、セッティングの作業が順調に進みませんでした。その影響もあり、予選の結果は良くありませんでした。しかし、我々の中ではこの状況の中で最大限のパフォーマンスを発揮出来たと思っています。このポジションでも諦める事無く、明日は1点でもポイントを多く獲得出来るように戦いたいと思います」

野尻智紀選手のコメント
「順位的にはQ2に進めず、午前のセッションも満足に走る事が出来なかったので、結果だけ見れば残念です。しかし、その状況を考えればこの予選は上手く出来たと思っています。決して状況が改善されたり、セッティングが飛躍的に良くなった訳ではありませんが、難しい状況の中でここまで持ってくる事が出来たのはチームのお陰だと思いますし、1年目の経験も活かせたと思います。明日に向けてもっと改善しなくてはならない事が沢山ありますが、少しでも良い結果を出せるようにチームとミーティングを進めます」