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「真面目な人は損をする!」 そう断言しつつ、自分は「きっちり」をやめない坂上忍の矜持

2016年04月09日 21:41  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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真面目に働く人と、そうじゃない人。どちらが正しいのかと問われれば「真面目な人」であることは明白だ。しかし仕事の場面において「真面目は損」という声もあるようだ。

4月5日の「バイキング」(フジテレビ系)で紹介されたのは、40代の女性会社員の悩み。人に頼られやすいというこの女性は、上司の信頼も厚く、頼まれ事に「できません」と返したことはないという。(文:みゆくらけん)

やることやってなかったら「文句言えないと思ってる」

女性はどんな仕事でも確実にこなし、日々真面目に働いているが、真面目な自分とそうではない他人を比較し、不平等を感じているようだ。

「毎日遅刻をしたり、仕事をしていなかったり、1年の半分以上も会社にいないような人がお給料も高いし、誰からも何も言われません。真面目に働いている人に特別何か良い事があるわけでもなく、結局はきちんとしている人が損をしているのだな、と思って気持ちがきつくなります」

これは「会社あるある」なのかもしれない。同じ職場の中でも、きっちりしている真面目な人と、要領の良いいいかげんな人が混在していることがある。真面目な人からすれば、給料やボーナスで納得がいかないこともあるだろう。

「自分だけが損をしている。ずるい」と感じてしまうのも仕方がない。しかし、女性がいうように「真面目な人が損をしている」というのは、果たして本当なのだろうか。

これに対し、YOUやヒロミとともに「真面目な人が損をするんです」と断言したのは、坂上忍だ。自身も真面目で、自分のことを「『きっちり病』という病」だと思っているという坂上は、損をしていると知りながらも「きっちり」を貫く理由をこう話した。

「きっちりやることやってなかったら、文句言えないと思ってるの。発言権がないって思っちゃうから、苦しくてもきっちりやって、何かがあった時にはちゃんと意見が言える自分でいようって。しんどくなる時はあるけど」

サンド富澤「不真面目そうでも、陰では努力しているのかも」

確かに、普段から真面目にしている人の方が、意見が言いやすい、通りやすいというのはありそうだ。いいかげんな人が意見したところで「どの口が言うとんねん」となる場合がある。周囲の意見とは別に、自分自身が気持ち悪いということもあるだろう。

他の意見としては、こんなものもあった。

「人間社会は修行の世界。神様お釈迦様が見ているから、いつかは報われる」(小籔千豊)
「真面目であることを楽しめばいい」(ヒロミ)

またサンドウィッチマンの富澤たけしは「要領よくやることも能力。不真面目だとされている人もどこかで努力しているかもしれない」と、少し違った角度で「不真面目な人」をみていた。

表面に見える「真面目・不真面目」だけでは物事は計れない、ということか。そう考えると、スタジオメンバーのヒロミもYOUも、一見真面目風ではないが、自分では「真面目だ」と言い切っていた。スタジオからは笑いが漏れていたが、確かにガチに不真面目でいいかげんなら、荒波の芸能界を生き泳いではいけるはずもない。

真面目に頑張っている人のそばに居ることは心地よい

女性の悩みは、回答者全員がお坊さんのQ&Aサイト「hasunoha(ハスノハ)」に投稿されていたものだが、今回のお坊さんの回答は以下のようなものだった。

「真面目にやったからって得をするわけではありません。得をしたいなら得をする軌道に自分を乗せないといけません。頑張れば報われる時代は、バブルと共に弾け飛びました。もう造れば造っただけ売れ、辛抱すれば辛抱しただけ、会社が大きくなって出世させてくれる奇跡の時代は終わったのです。でも、それでも、いや、だからこそ、真面目に頑張っている人のそばに居ることそれ自体が、心地良いのです」

「あなたが得ているのは、給料だけでしょうか。やりがい、達成感、信頼、スキルの向上、感謝の言葉、感謝の気持ち、知識、経験、人脈などなど。プライスレスのそれらは、他の人が得てないものでしょう。給料のために仕事をしているわけですが、給料以外にも得ているものがあるはずです。それらを加えれば、あなたは他の人に比べて、決して損はしていないと思いますよ」

そういえば、松本人志が「バカ真面目」な郵便局員を熱演しているCMがあった。「冗談が通じない」「シャツをズボンにイン」「翌日の配達のためにバーに行っても牛乳しか飲まない」という極端な設定だった。

あのバカ真面目な「まっちゃん」は、木村多江さんに惚れられていたよなァ。視聴者からも愛されていたように思う。そう考えると、やはり「真面目」は人に好かれる大事な要素なのではないかい?

あわせてよみたい:「やる気がないなら帰れ!」で帰った部下に、坂上忍が噛みつく