スーパーGT台1戦のGT500クラス予選Q2。コースレコードを塗り替えるタイムアタック合戦を制し、KeePer TOM’S RC Fの平川亮が2年連続でポールポジションを獲得した。
予選Q1でホンダ勢が全滅し、レクサス勢5台、ニッサン勢3台で争われたQ2。セッション開始時はいつも通り全車がタイミングを見計らう時間が続いたが、残り9分を切ってQ1同様にヨコハマタイヤを履くWedsSport ADVAN RC Fの国本雄資がコースイン。その後、時間をおいて残る7台も続々とピットを後にする。ちょうどGT500のQ2の時間帯直前にサーキット上空には雲が広がり、路面温度や気温が低下。これも影響してか、1分17秒台に迫るタイムアタック合戦が繰り広げられた。
まずトップに躍り出たのがWAKO’S 4CR RC Fの大嶋和也。Q1でS Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代勝正がマークしたレコードタイムをさらにコンマ3秒更新する1分18秒571をマークすると、連続してアタックを敢行し1分18秒268までタイムを詰めていく。昨年王者のMOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリも果敢に攻めるが、コンマ1秒届かない。さらにS Road GT-Rの本山哲、カルソニックIMPUL GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラも1分18秒台を記録するが大嶋のタイムには届かなかった。
このままWAKO’S RC Fがポールポジションかと思われたが、セッション終了間際、午前中の公式練習でもトップタイムを記録していたKeePer RC Fの平川がアグレッシブな走りをみせ1分18秒126をマーク。大逆転でポールポジションを獲得した。2番手にはWAKO’S RC Fが入り、昨年と同じ2台がフロントローを獲得。3番手にはMOTUL GT-R、4番手にカルソニックGT-R、5番手にS Road GT-Rとニッサン勢が続き、トップ2台のレクサス勢を包囲する形となった。
午前、午後ともに終盤に一発のアタックでトップを奪い取っていく走りをみせた平川。「余裕ではなかったですが、クルマとタイヤの調子が良かったですし、朝から比べてもさらによくなっていたので、気楽にいけた」とコメント。今年はELMSにも挑戦する平川が、また一段とレベルを上げた予選アタックを披露した。