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SGT岡山:GT300は土屋が渾身のアタックでレコード更新の逆転PP

2016年04月09日 16:41  AUTOSPORT web

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Q2終盤に渾身のアタックを披露。逆転PPを獲得したVivaC 86 MC
スーパーGT第1戦は9日、岡山国際サーキットでノックアウト形式の公式予選が行われ、スーパーGT300クラスはVivaC 86 MCの土屋武士が渾身のアタックを披露。コースレコードを塗り替え、ポールポジションを獲得した。

 今年は出走台数が増えたことから、昨年より1台多い14台にQ2進出の権利が与えられる。約1カ月前に行われた第1回公式テストでは昨年の覇者プリウスGTと今シーズンの新車ランボルギーニ・ウラカンGT3とがトップを分け合ったが、練習走行では気温、路面温度ともに大きく変化したことも影響したのか、テストとは異なるトップ3の面々となった。

 午後に行われた予選では、さらに気温、路面温度が上昇。相変わらず薄曇りではあるものの、半そでで観戦するファンの姿も見られるほどになった。そして、定刻の午後2時50分にGT300のQ1がスタート。公式練習後のサーキットサファリ時に出火があり、今大会への参加を取りやめたGULF NAC PORSCHE 911、午前の公式練習で走行していないAUDI R8 LMSを除く28台が出走した。

 各車がウォームアップランを終えアタックに入っていくと、まずはARTA BMW M6 GT3が1分28秒892でトップに立つ。その後、DIRECTION 108 HURACANのエイドリアン・ザウグが逆転し、序盤はFIA-GT3の新車勢の勢いが目立ったが、そういった状況のなかTOYOTA PRIUS apr GTの中山雄一がいち早く26秒台に突入。1分26秒911でトップに躍り出た。さらにこのタイムをJMS LMcorsa 488 GT3が塗り替えると、最終的にトップタイムをマークしたのはSUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝。以下、LMcorsa 488 GT3、ARTA BMW M6 GT3、プリウス2台というトップ5になった。  

 トップタイム争いの一方で、Q2進出をかけた14番手争いも激戦となったが、シンティアム・アップル・ロータスが14番手に滑り込む。公式練習で好調だったマネパ ランボルギーニGT3は惜しくも15番手でQ2進出を逃している。また、ディフェンディングチャンピオンのGAINER TANAX GT-Rも17番手で予選を終えている。

 GT500クラスのQ1終了後、GT300の予選Q2がスタート。序盤はUPGARAGE BANDOH 86を操るGTルーキードライバーの山田真之亮がトップにつけていたが、LEON CVSTOS AMG-GTの蒲生尚弥がコースレコードを更新し逆転。JAF-GT勢ではVivaC 86の土屋が0.1秒差で2番手につけた。3番手までのタイムは次々と更新されていくが、トップ2のタイムを塗り替えるマシンはなかなか現れない。

 このままチェッカーフラッグが振られるかと思われたが、終盤に土屋が再度アタックをかけると、蒲生のタイムを0.038秒上回り逆転。通算9度目となるポールポジションを獲得した。3番手にはStudie BMW M6、4番手にはSUBARU BRZ R&D SPORT、5番手はGAINER TANAX AMG GT3と続いている。