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「バトンは驚きの3位もほぼ完璧なルーキーに敗れる」:英誌全ドライバー採点バーレーンGP編

2016年04月09日 12:21  AUTOSPORT web

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2016年F1第2戦バーレーンGP ジェンソン・バトンとストフェル・バンドーン(マクラーレン・ホンダ)
英AUTOSPORTが2016年第2戦バーレーンGPを戦った全ドライバーを10点満点で評価した。ひとりに満点が与えられ、今回マクラーレン・ホンダでF1デビューを果たしたストフェル・バンドーンも非常に高く評価されている。

 この企画は英AUTOSPORTが数年前から行っているもので、各グランプリにおいてすべてのドライバーに関して主に予選と決勝のパフォーマンスを評価し、さまざまなソースから得た情報を加味して採点する。

 今回は満点がひとり、9点が5人と全体的に高めの点数が与えられた。

※次ページ以降の内容
満点+9点。殊勲のドライバーたち
マクラーレン・ホンダ:バンドーンはほぼ完璧。バトンの3位には驚かされたが…
全ドライバーへの評価点は……


■満点+9点。殊勲のドライバーたち

 今回、満点がロマン・グロージャンに、9点がニコ・ロズベルグ、ダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペン、ストフェル・バンドーン、パスカル・ウェーレインにそれぞれ与えられた。

 ハースのグロージャンは9番グリッドから5位でフィニッシュ。新規チームで連続入賞を飾った。
「グロージャンは完璧な週末を送った。予選でトロロッソ2台に勝ったのは見事だった」と寸評には記されている。
「Q2でニコ・ヒュルケンベルグとあえて戦わずに敗退、それによって新品タイヤでレースをスタートすることができた」
「最後のピットストップには時間がかかったものの、グロージャンは戦略を最大限に活用してウイリアムズ2台とマックス・フェルスタッペンに勝った。素晴らしい仕事をした」



 メルセデスのロズベルグは2番グリッドから優勝を飾った。「ほぼ完ぺきなパフォーマンスを見せたが、ポールポジションを獲得できなかったことで1点減点」されている。



 レッドブルのリカルドは5番グリッドから4位獲得。彼はRB12の強みを生かし切り「今回もまた可能な最大限の結果を出した」が「唯一ターン1でルイス・ハミルトンと接触したことで減点」された。

 トロロッソのフェルスタッペンは10番グリッドから6位を獲得。「1周目にエステバン・グティエレスに抜かれたことだけがマイナスで、それ以外はいい走りをした」と評価された。

 マノーのウェーレインは16番グリッドから13位でフィニッシュ。「間違いなく予選のスター。16位はドライの予選においてはマノー史上ベストであり、ルノー勢とザウバー勢に勝った。(Q1で15位だった)レッドブルのダニール・クビアトとも0.247秒差だった」
「決勝中、タイヤのデグラデーションに苦しんだが、ザウバー勢やルノーのケビン・マグヌッセンとバトルを楽しんだ」

※次ページ以降の内容
マクラーレン・ホンダ:バンドーンはほぼ完璧。バトンの3位には驚かされたが…
全ドライバーへの評価点は……


■マクラーレン・ホンダ:バンドーンはほぼ完璧。バトンの3位には驚かされたが…

 バンドーンは12番グリッドからスタートし、10位でフィニッシュ。チームに今季初ポイントをもたらし、9点の高評価を受けた。

「GP2チャンピオンはF1デビュー戦で称賛に値するパフォーマンスを見せた。フェルナンド・アロンソの代役を務めるため急きょ日本から飛んできたバンドーンは、このマシンに乗るのは初めてで、テストをしたこともなかった。初めての予選でジェンソン・バトンを僅差で破ったのは誇りに思っていい結果だ。バトンが実力を出し切れなかったことが要因だとしてもだ」

「決勝1周目だけは完璧とはいえなかったが、それ以外は本当に見事だった。ミスを一切せず、一貫して高いパフォーマンスを見せていた」



 バトンは14番グリッドからスタートで順位を上げたものの、トラブルによりリタイアに終わった。バトンに与えられた評価は7点だった。

「金曜のセカンドプラクティスで3番手タイムをマークして皆を驚かせた。しかし肝心の予選でルーキーのチームメイトより遅かったことは減点対象となる。Q2でリヤグリップの低下を訴えており、タイヤの温度が適切でなかったと説明している」

「決勝では非常にいいスタートを切り、フェルスタッペンについていっていたが、エンジンが止まりリタイアした。走り切っていれば非常にいい結果を出せたはずだとバトンは感じている」

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全ドライバーへの評価点は……
満点+9点。殊勲のドライバーたち


■全ドライバーへの評価点は……

 英AUTOSPORTによる2016年第2戦バーレーンGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。

■メルセデス
ルイス・ハミルトン:8点
ニコ・ロズベルグ:9点
■フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:8点
キミ・ライコネン:8点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:6点
バルテリ・ボッタス:7点
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド:9点
ダニール・クビアト:7点
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:6点
セルジオ・ペレス:5点
■ルノー
ケビン・マグヌッセン:8点
ジョリオン・パーマー:6点
■トロロッソ
マックス・フェルスタッペン:9点
カルロス・サインツJr.:7点
■ザウバー
マーカス・エリクソン:7点
フェリペ・ナッセ:4点
■マクラーレン
ジェンソン・バトン:7点
ストフェル・バンドーン:9点
■マノー
パスカル・ウェーレイン:9点
リオ・ハリアント:5点
■ハース
ロマン・グロージャン:10点
エステバン・グティエレス:7点

※他ページの内容
満点+9点。殊勲のドライバーたち
マクラーレン・ホンダ:バンドーンはほぼ完璧。バトンの3位には驚かされたが…