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SGT岡山:GT500の公式練習はKeeper RC Fが最速。レクサス&ニッサン勢がトップ10占める

2016年04月09日 11:21  AUTOSPORT web

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KeePer TOM'S RC F
待ちに待った2016年のスーパーGTが9日(土)、岡山県の岡山国際サーキットで開幕した。初日の公式練習はKeeper TOM’S RC Fが1分19秒018でトップタイムを記録した。

 昨年までは雨に見舞われることが多かった岡山ラウンドだが、今年は前日の搬入日から天気に恵まれ、朝の公式練習もドライコンディションに。昨年同様1時間25分の混走セッション後にGT300、GT500の専有走行時間がそれぞれ10分間ずつ設けられた。

 午前9時、気温13度、路面温度17度の中でセッションがスタート。MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリを先頭に続々とコースイン。それぞれ公式練習でのプログラム消化のため周回を重ねた。

 セッション序盤でトップに立ったのは昨年のチャンピオンであるMOTUL GT-R。クインタレッリが1分19秒294を記録する。しかし、その数分後にはカルソニックIMPUL GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがすぐにタイムを更新。DENSO KOBELCO SARD RC Fのヘイキ・コバライネンやWAKO’S 4CR RC Fの大嶋和也も2番手、3番手に食い込み、上位陣は1分19秒前半のペースで周回を重ねていった。

 途中、ARTA NSX CONCEPT-GTの松浦孝亮がヘアピンで、WedsSport ADVAN RC Fの関口雄飛が1コーナーでコースオフ。さらにセッション後半にはDENSO RC Fのコバライネンもヘアピンでコースオフするシーンがあったが、いずれも無事に復帰。途中赤旗も出ることなくセッションは順調に推移した。

 セッション後半は大きな順位変動がなく、残り10分の専有走行時間に突入。各車が予選シミュレーションをするべくピットを離れたが、RAYBRIG NSX CONCEPT-GTがマシン後方から白煙を上げ、ピット出口のところでストップ。前回の富士合同テストでもトラブルでペースを上げられなかったRAYBRIG NSX CONCEPT-GTは、予選前にまたしてもトラブルに見舞われてしまった。

 注目の予選シミュレーションでは気温と路面温度が上がったこともあってか、なかなかタイム更新がみられなかった。しかし、残り1分のタイミングで、昨年ここで優勝を果たしているKeeper TOM’S RC Fの平川亮が1分19秒018をマークしトップに浮上。このままチェッカーフラッグとなり、そのまま総合トップタイムとなった。2番手にはカルソニック GT-R、3番手にはDENSO RC Fが続いた。

 終わってみれば、全15台中11台が1秒以内にひしめく接戦の結果となったが、上位トップ10はレクサスとニッサンが独占。その中でも岡山で2連勝中のKeeper RC Fが一発の速さも見せるなど、午後の公式予選でもポールポジション争いに加わってきそうだ。一方のホンダ勢は下位に沈んでしまうという苦しい結果に。この後の予選でどこまで巻き返してくるのかにも注目が集まる。

 公式予選は14時50分から開始。GT500クラスはQ1が15時10分から、Q2が15時55分から行われる予定だ。